長野県病害虫防除所は17日、茶葉などに被害を与える害虫「チャトゲコナジラミ」が県内で初めて確認されたと発表した。 同防除所によると、発生が確認されたのは飯田市南信濃の茶園。9月中旬に幼虫と成虫を採集し、野菜茶業研究所(静岡県島田市)に同定を依頼していた。その後の調べで阿南町や泰阜村、南木曽町など11の茶園で発生が確認されたという。 チャトゲコナジラミはシラミの一種で、成虫の大きさは雌が1・3ミリ、雄が1ミリ。成虫は新芽に群生し、幼虫は葉の裏に生息して葉の汁を吸い、幼虫の排(はい)泄(せつ)物によって「すす症」を生じさせる。平成16年に京都府で初めて確認されて以来、岐阜や静岡両県など近隣県も含め23都府県で発生が確認されている。