マレーシアの首都クアラルンプールには、街の至る所で野菜の料理だけを提供する、ベジタリアンレストランを見かけます。日本でベジタリアンレストランは珍しいですが、クアラルンプールでは当たり前。ショッピングモールのフードコートにも、タイ料理、中華料理、ムスリム料理などと並んで、1つの料理のジャンルとして、ベジタリアン店がブースを構えています。 最近では人気の地元カフェが姉妹店としてベジタリアンレストランを開業したり、菜食主義を徹底したビーガンレストランも登場したりしています。「ビーガン」とは、肉だけでなく卵も乳製品も口にしない絶対菜食主義者のこと。ビーガンレストランが続々とオープンし、ニーズの大きさがうかがい知れます。 多民族国家マレーシアでは、ムスリムは豚肉を食べません。インド系は牛肉を食べないなど、それぞれが宗教上の理由で特定の肉を避けています。肉を断ち、菜食主義となる人も多く、ベジタリアンレ