執筆者 宗谷 敏 油糧種子輸入関係の仕事柄、遺伝子組み換え作物・食品の国際動向について情報収集・分析を行っている GMOワールドⅡ 宗谷 敏 2017年3月21日 火曜日 キーワード:発がん物質 2017年3月10日、米国アリゾナ大学などが、遺伝子制御を誘発させることによりアフラトキシン汚染を低レベルに抑え込んだGM(遺伝子組換え)トウモロコシ開発に成功したとScience Advances誌に発表した。この研究には、Bill and Melinda Gates財団が資金提供しており、研究チームは特許を申請中だ。 カビ毒(mycotoxin)は植物病原菌のかびが産生する化学物質で、ヒトや家畜の健康に悪影響を及ぼし、いろいろな種類が知られている。カビ毒の中でも、特にアフラトキシン(アスペルギルス菌)は最強の発がん物質などと呼ばれて恐れられている。 我が国の2016年輸入食品違反事例一覧を見て