安土桃山時代の茶人・千利休が、今年で生誕500年を迎えた。 利休は、茶席で高価な中国製陶器(唐物)などを尊んだ時代の風潮に対して、簡素・簡略な「わび茶」を大成したことで有名だ。 身分に関係なく、狭い茶室で膝を突き合わせ、茶でもてなす「心の通い合い」。 当時の常識を覆し、素朴な美しさを説き、追求した「侘び寂びの世界」。 利休のことを思い浮かべると、いつも、佐藤可士和氏を思い出す。 佐藤氏は、ブランド戦略のトータルプロデューサーとして、コンセプトの構築からビジュアル開発まで手掛ける、日本を代表するクリエイターだ。 これまで、国立新美術館などのシンボルマークデザインや、ユニクロ・楽天グループ・今治タオルなどのブランディング、カップヌードルミュージーアムなどのトータルプロデュースと、数々の素晴らしい実績を持つ。 ネット記事で、六本木未来大学の講義での佐藤氏と国立新美術館主任研究員・宮島氏との対談記