「ALSの隠喩、TLS(Totally Locked-in State)を概観する:重篤なコミュニケーション障害をもつ人の在宅介護の体験から」 川口 有美子 20080114 国際公開シンポジウム:人間改造のエシックス――ブレインマシンインターフェースの未来 於:京都大学 〔図は省略しました〕 (川口有美子) 川口と申します。今日は東京から参りました。先ほどの金森先生のお話を受け継ぐ形になりますが、ALSの人は自分たちこそサイボーグだというふうに、名乗りを上げております(笑)。というのも、身体が動かなくなるにしたがって、補助機械を取り入れて生きていかねばならないという疾患ですので。そして、最終的には人工呼吸器や、きょうお話するような、脳と機械をつなぐということも、日本の患者は10年前から在宅でおこなっています。多分、在宅における人体と器械との関係については、これから世界でも最先端のお話をす