「餌不足のクマ」のためにドングリを山にまく行為が専門家から問題視されている、という記事を書いた。ある自然保護団体から「一方的な記事。自分たちの主張も書いて」と要望もあったが、多くの読者からは「やっと新聞が書いてくれた」と好意的な反応をいただいた▲「やっと」には理由がある。ドングリをまくことの問題を考えずに「善意」を礼賛する報道が多いのだ。困った現象だがまだ変えられると思う。読者の反応から、そう確信した。【石戸諭】
「餌不足のクマ」のためにドングリを山にまく行為が専門家から問題視されている、という記事を書いた。ある自然保護団体から「一方的な記事。自分たちの主張も書いて」と要望もあったが、多くの読者からは「やっと新聞が書いてくれた」と好意的な反応をいただいた▲「やっと」には理由がある。ドングリをまくことの問題を考えずに「善意」を礼賛する報道が多いのだ。困った現象だがまだ変えられると思う。読者の反応から、そう確信した。【石戸諭】
富山県の森林組合員から電話が入りました。ナラ枯れがひどくて、標高1000メートルまで枯れが入ってきている。この分だと、来年以降も、森の動物たちには餌がないのではないか。ドングリ運び、応援していますという電話でした。当協会の正会員だという事です。来年以降、いっしょに活動してもらえるといいですね。 また、息子が富山市在住の会社員というお母さまからの手紙では、次男の息子が、今年、クマが皆殺し状態になっているのを知って耐えられず、個人的にドングリを山奥に何回も運んだということです。心配で、長男といっしょに山裾で待っていたら、3時間ぐらいして、次男が山から降りてきた。彼が言うには、「あちこちにクマの巣穴があって、子グマ達が母グマの帰りを待ってピーピー泣いていた。母グマは、有害駆除されて、戻ってこないだろう。あの子たちは、生き残れない」人間が、動物を殺すことをなんとも思わなくなってきている。自分の幸
クマの大量出没が例年にない規模で続くなか、県内でも15日、狩猟が解禁された。行政側は今季、里に下りてきたツキノワグマを年間計画以上に捕殺したため、クマ猟の自粛を求めている。これに対し、クマの駆除にかり出されたハンター側には、楽しみの猟を制限されたことに「都合が良すぎる」と不満も渦巻いている。 午前6時25分すぎ。日の出とともに、クマやカモといった鳥獣の狩猟が解禁された。この日を待ちわびたハンターが野に繰り出すなか、自粛要請を受け入れて静かに迎えた人もいる。 魚津市の松本好雄さん(75)は、毎年クマ猟を楽しみにしているが、「駆除した数が多かったから、仕方ない」と割り切った表情だ。 クマ猟では、山中で1週間でもじっと待ち受ける。仕留めるのが難しいからこそ、「成果」の喜びは、ひとしおなのだという。 松本さんは、実は魚津市の有害鳥獣捕獲隊の隊長を務めている。クマが大量に出没した今年、多い日で150
栗原の高千穂ライフ…高千穂にクマを探しにやって来て、いつしかすっかり田舎生活(のんびりかどうかはともかく) このたび、哺乳類学の学術論文誌「哺乳類科学」に九州のクマに関する拙著報告文が掲載されることになりましたのでお知らせします。 掲載誌 「哺乳類科学」2010年12月号、通巻第50巻第2号 発行者 日本哺乳類学会 報告表題 九州における2000年以降のクマ類の目撃事例 著者名および所属 栗原智昭(MUZINA Press) 以下、内容について説明させていただきます。 概要 この報告は、私が祖母山系のクマ問題に関わるようになった2000年5月から2010年4月の10年間に発生し私が把握しているクマ目撃情報の中から、独自の基準に基づいて信頼性の高い情報を抽出し、その概要を報告するものです。 用いた基準とは下記の7つです。今回の報告文において独自に考案しました。 1)内容:クマ類と思われる動物
九州ではすでに絶滅したとされる野生のツキノワグマを巡り、論争の兆しが出てきた。12月に発行される学術誌に、宮崎県内で過去10年に少なくとも6回、クマらしき動物が目撃された、という報告と、逆に「最後の野生クマ」の確認時期が従来の1987年より前にさかのぼることを示した調査結果が同時掲載されるのだ。専門家からは、絶滅の確定には広域的な調査が必要、との指摘も出ている。 クマの研究者らでつくる「日本クマネットワーク」(事務局・日本大)によると、国内に生息する野生のクマは、北海道のヒグマと本州・四国のツキノワグマだけ。今年は集落や市街地に出没し、騒動を巻き起こしたが、九州では87年に大分県豊後大野市の山中で射殺された4歳のオスを最後に確認されておらず、熊本(98年)、宮崎(2000年)、大分(01年)の順に、各県がレッドデータブックに「絶滅」と記載していた。 ところが、ツキノワグマを追って福岡県から
47News の記事によれば、1987 年に大分県の祖母・傾山系で猟師に射殺されたツキノワグマが、本州から人が持ち込んだクマかその子孫だとする DNA 解析結果が出たらしい。 このクマの DNA の塩基配列は、福井県から岐阜県にかけて局所的に分布しているクマと同じタイプと判明し、人が捕獲して持ち込んだか、あるいはその子孫であるという以外に九州に存在する可能性は考えられないと判断されているとのこと。 九州でのツキノワグマの発見は、1987 年以前だと 1957 年に遡り、九州ではツキノワグマが野生絶滅という判断になる可能性もあるようだ。 絶滅と野生絶滅の違いについては環境省の自然環境局生物多様性センターにあるカテゴリー定義の PDF に詳しい。曰く、飼育・栽培下では存続しているが絶滅したと考えられる種を野生絶滅といい、過去 50 年間の間に信頼できる生息の情報が得られていないと野生で絶滅した
夏日が続くドイツ南部アウクスブルク(Augsburg)の動物園で、鼻をかくヒグマ(2008年8月27日撮影)。(c)AFP/DDP/JOERG KOCH 【10月28日 AFP】ヒグマとホッキョクグマの共通の祖先が約160万年前にいたことが、フランス南部のショーベ洞窟(Chauvet Cave)で発見されたクマの骨の分析から明らかになった。フランスの研究チームが、27日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表した。 このクマの骨は保存状態が良く、放射性炭素年代測定法により、3万2000年前のものであることが判明した。ショーベ洞窟は、世界最古とされる同じ頃の石器時代壁画で知られている。 ホラアナグマは約30万年前に登場し、約1万5000年前に絶滅した。欧州と中東に分布していたとされ、ショーベ洞窟の
【ワシントン=USA TODAY(オレン・ドレル)】アラスカとカナダの先住民イヌイットがこのほど、米国政府に対しホッキョクグマを絶滅危惧(きぐ)種に指定しないように要望する嘆願書を提出した。 米地質学調査局が昨年、「浅い海氷域が減少することにより、2050年までにホッキョクグマが3分の2減少する」との報告をまとめた。これで、イヌイットたちが捕獲を禁止されると生活に支障を来すと危機感を強めたようだ。 しかし、この報告書に対しては専門家からも「温暖化で氷が溶けても、ホッキョクグマにどれくらい影響があるかは定かでない」との批判がある。 カナダ・ハドソン湾で米人ハンターのガイドをしているジェイミー・カブルツィアクさんは「ホッキョクグマが減っているとは思わない。夏でも結構たくさんいる。狩猟が禁止になればイヌイットの生活に大きな打撃になる」と心配する。 ホッキョクグマは1972年の5000頭から増え、
カナダの氷原を歩くシロクマ(2007年11月14日撮影)。(c)AFP/Paul J. Richards 【2月5日 AFP】国際動物福祉基金(International Fund for Animal Welfare、IFAW)は4日、米政府に対し、ホッキョクグマを絶滅危惧(きぐ)種に指定するよう要求した。アラスカ(Alaska)州では石油・ガス採掘権の売却を数日後に控えており、採掘活動による生息地の破壊を未然に防ぎたいという狙いがある。 米政府は6日までに、同州チュクチ海(Chukchi Sea)の数百エーカーのホッキョクグマ生息地における石油・ガス採掘権を売却することになっている。 IFAWは声明を発表し「絶滅危惧種の生息地での石油採掘には、米国魚類野生生物局(US Fish and Wildlife Service)の許可が必要になる」と意図を説明。さらに「ビッグビジネスの利権
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2008年1月31日、米カリフォルニア(California)州サンディエゴ(San Diego)のサンディエゴ動物園(San Diego Zoo)のプールで泳ぐ、ホッキョクグマのKallukとチヌーク(Chinook)。(c)AFP/Zoological Society of San Diego/Ken BOHN 【2月1日 AFP】米カリフォルニア(California)州のサンディエゴ動物園(San Diego Zoo)とホッキョクグマの保護団体「Polar Bears International」は1月31日、ホッキョクグマ保護を目的としたプログラム「Arctic Ambassadors(南極大使)」を開始すると発表した。 同プログラムは、ホッキョクグマの保護活動を支援する科学的情報を発信し、絶滅に瀕しているホッキョクグマの現状など北極圏や地球が直面する温暖化による危機を率先して世
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