環境省は24日、国内で昨年11月に発見された新種のクワガタを、絶滅が危惧される希少種として、種の保存法に基づく緊急指定種に指定した。すでにネットオークションで11万〜12万円の高値が付いており、「ネット売買などで人気が出れば乱獲の恐れがある」として発見から異例のスピードでの指定となった。 タカネルリクワガタのオス(左)とメス(出典:環境省報道資料) 指定されたのは、横浜市在住の研究者が発見した「タカネルリクワガタ」。体長は約1センチで、オスは青緑色、メスは銅色の金属光沢があり、非常に美しい。昨年11月に新種として記載された。 ネットオークションでのタカネルリクワガタの売買については、今年1月末、昆虫の専門家らから環境省に情報があった。この時点での売買には違法性はないが、同省はこれまでの調査で、同クワガタが「ある山系の非常に限られた地点でしか分布が確認されていない」として、緊急に規制すること