絶滅の危機に直面している大型哺(ほ)乳類「シロサイ」の繁殖を目指して、兵庫県姫路市の姫路セントラルパークにミナミシロサイのカップルが仲間入りした。「種の保存」が危ぶまれている動物を救おうと、国内の飼育施設で約5年間途絶えている“2世誕生”に挑戦する。 シロサイは、アフリカ中南部のサバンナなどに生息。地上ではゾウに次ぐ大型の動物で、動物園でも人気もの。しかし現地では、ツノを狙った乱獲などが原因で個体数が激減し、野生では1万1090頭(2005年)しか確認されていない。 このため、ワシントン条約では商業目的の取引を禁じ、学術目的取引でも輸出入国の許可が必要となる「付属書I」に該当。国際自然保護連合(IUCN)のレッドデータブックでも絶滅危惧(きぐ)種に区分されている。 国内では、約20の施設で45頭前後のシロサイを飼育。各施設で繁殖が試みられてきたが、平成14年に姫路セントラルパークで1頭が生