『東大美女図鑑』の女子大学生たちのなかから好みのひとを選んで、フライト中「あなたの隣の席に座って」なにかについて「語って」もしくは「教えて」もらう権利があたるという旅行会社のキャンペーンが、批判を受けて中止になった。ネットで見かけてから、すぐに中止のお詫びを目にするという「即日中止」ぶりである(HISの「東大美女が隣に座ってくれる」キャンペーン 「セクハラ」批判受け即日中止に)。旅行会社はこのような批判を、事前に予想していなかったのか。 大学で、人権委員役職に選出される機会の多い教員としては、ホッとした。セクハラが起こるのは、大学の授業中ばかりではない。例えばサークルの合宿中、就職活動中、アルバイト先でなど、加害者が自分の大学関係者ではなく、対応に困る場合も多いのである。 とくに機内を暗くして睡眠をとる機会もあるためか、長時間にわたるフライトで、痴漢に合うことは実はよくあることである。暗く