東京都世田谷区の会社員宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が殺害された事件は、未解決のまま30日で22年を迎える。みきおさんの実家には今も約3000冊の蔵書が当時のまま残されている。「早く事件解決を」と願う母親の節子さん(91)は、幼少時から読書好きだった息子との記憶と向き合い続けている。(榊原大騎) 世田谷一家4人殺害事件 2000年12月31日、東京都世田谷区上祖師谷の宮沢みきおさん宅で宮沢さんと妻泰子さん=当時(41)、長女にいなさん=同(8)、長男礼ちゃん=同(6)=が殺されているのが見つかった。警視庁によると、犯行は前日深夜。犯人は血液型A型、身長170センチ前後の比較的若い男とみられ、手にけがをしていた可能性が高い。物色された室内からは現金が盗まれ、血の付いた衣類など多くの遺留品が見つかった。警視庁成城署捜査本部は延べ約29万人を投入し、強盗殺人事件として捜査を続けている。