県は8日、東日本大震災で浸水による被害を受けた岩手県陸前高田市で公文書の修復支援(公文書レスキュー)に乗り出すと発表した。県立公文書館が主体となって12人程度のチームを編成し、期間は9月中旬~来年3月中旬。公文書レスキューは群馬県が宮城県女川町で実施しているほか国や大学なども各地で取り組んでいる。 県立公文書館によると、陸前高田市では1万~2万冊の公文書が浸水などによる被害を受けており、同館長が8月に現地を訪れた際、同市長から要請を受けたという。県はレスキュー参加者を非常勤職員として10人程度雇用する。県内のハローワークで求人を出しており、県内に避難している被災者も対象。 作業は現地で約1週間かけて対象公文書(約1200冊)を選び、県内に移送。つづりを解体し乾燥させつづり直した上で返却する。この工程を期間内に複数回繰り返す予定。【北川仁士】