今回は現代のネット環境での情報との接し方に関する個人的なストレスから、「自然の会話に近いテキストコミュニケーション」のかたちを探ってみます。 インターネットをヘビーユーズしていると、目にするあらゆる文章がマーケティング視点で書かれているように感じてしまう昨今ですが、これは職業病のようなものでしょうか。バイラルメディアで「これは泣ける!」「笑える!」「ありえない!」といった内容の動画や画像と付随するコメントのような記事のポストがFacebookのフィードに溢れているのを見る度に、そっとラップトップやスマホを閉じて、ネットからの逃避行に走り出したくなります。 いきなり私情を語ってしまいましたが、ここにはスマホ全盛時代における私たちと文章との関係の重要な問題が潜んでいる気がします。じっくりと腰を据えて情報の検索や作成に臨めるPCとは異なり、パッと開いてサッとしまうスマホの画面では情報を数十秒単位