<上野千鶴子さんが東大入学式祝辞で、頑張る前から意欲をくじかれる人たちの存在に言及した。それを聞いて、かつての友人たちの顔が浮かんだ> この私が、本当に、東大生になったのだろうか。発行されたばかりの学生証を見つめ、間違いでないことを何度も確認したのでした。そこには確かに「東京大学」と書かれており、その横に印刷されているのは私の顔写真です。今年の4月、私はオーラルヒストリーの研究をするために東京大学博士課程に入学しました。私が東大生になるなんて。子供の頃の自分に教えてあげたら、どんなに驚くだろうと思います。 「この子は落ちこぼれなので、このままでは不良になると思います」。そう担任の先生に告げられたのは、私が小学2年生の時。保護者面談でのことでした。そうか、私は落ちこぼれなんだ。子供だった私は、道理で勉強が分からないはずだと、さほどショックを受けた記憶はありません。でも母は違いました。私が落ち
![元TBSアナ久保田智子:不良だった私が東大に入るまで](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2caacd538ab0e8b1de9a7bcec295c094e3aeb117/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fkubota%2Fassets_c%2F2019%2F05%2Fkubota190520opportunity-thumb-780x520-159922.jpg)