脳卒中とは、脳の血管が破れたり詰まったりする疾患です。 特に脳の血管が破れて出血すると、1カ所に血液がたまって凝固した「血腫(けっしゅ)」がつくられ、周囲の脳を圧迫したり、脳細胞を破壊したりします。 また体内に埋め込まれた治療用のチューブが、血腫で詰まることもあるのだとか。 そこで、アメリカ・パデュー大学(Purdue University)のウェルダン生体工学部に所属するヒョウォン・リー氏ら研究チームは、蓄積した血腫を除去する「磁気制御マイクロデバイス」を開発しました。 これによりチューブ内の詰まりが改善され、患者の生存率が大きく向上します。 研究の詳細は、2022年1月26日付の科学誌『Nature Communications』に掲載されました。