タグ

ブックマーク / www.cyzo.com (56)

  • 「僕たちが住んでいる社会はやっぱりおかしい」小説家・高橋源一郎と3.11

    高橋源一郎の最新作『恋する原発』(講談社)は、「不謹慎」の塊のような小説だ。「3.11のチャリティーAVをつくる」「靖国神社は韓国中国も関係なく祀られるようになった」「学校では文字を教えずに、セックスを教える」などなど、軽妙な語り口ながら、そこには思わず眉をひそめてしまうような描写が連発されている。世間の自粛ムードをまるで無視したかのようなその不謹慎さは、作家からの挑発にも読めてくる。 どうしてこんな小説が生まれてしまったのか? なぜ、彼はこの作品を書かずにはいられなかったのか? そして、ここに描かれているものは、一体何なのか? 高橋氏を直撃した。 ――そもそも、この小説はどのような意図で書かれたものなのでしょうか? 高橋源一郎(以下、高橋) 10年くらい前に、『群像』(講談社)で、『メイキングオブ同時多発エロ』という小説を2年くらい連載していました。これは2001年に発生した9.11米

    「僕たちが住んでいる社会はやっぱりおかしい」小説家・高橋源一郎と3.11
  • “連載を一度も休まなかった”「週刊現代」だけが知る故・立川談志の晩節

    第1位 「さよなら、談志師匠 がんと闘った『最後の日々』」(『週刊現代』12月10日号) 第2位 「ボーナスは『安すぎる日株』を買え!」(『週刊ポスト』12月9日号) 第3位 「東国原英夫前宮崎県知事『まな板の上で開チン』写真」(『フライデー』12月9日号) 大方の予想通り橋下徹が大阪市長選で大勝した。大阪府知事の方も維新の会の松井一郎が大差で当選して、大阪は”独裁者”橋下の天下になった。 景気の悪化で失業率が高い大阪市民が、誰でもいいから今の状態を「チェンジ」してくれる人間に一票を投じた心理はよく分かる。 だが、彼がやろうとしている教育改革や生活保護費の見直しは、偏狭な教育の押しつけや財政再建の名の下に弱者を切り捨てることにつながらないだろうか。 これまでは、改革が思うように進まないのは平松邦夫市長のせいだと言い訳できたが、これから当の手腕が試されるのだ。政権交代とだけ言い続けて政権

    “連載を一度も休まなかった”「週刊現代」だけが知る故・立川談志の晩節
  • オリンパス敗訴で明らかになった女弁護士のブラック過ぎる手口

    「人事部の人間からしつこく『産業医に診てもらえ』と異常なまでに強要され、最後にはストーカーのように追いかけまわされたんです!」 精密機械大手のオリンパス(東京都新宿区)の社員Hさんが、上司の非合法行為を内部通報したために配置転換されたと訴えた裁判で8月31日、東京高裁がオリンパス社の配置転換を無効とし、同社の行為は違法として220万円の損害賠償を命じた事件。判決後の会見でHさんが発した冒頭のコメントに、会場にいた支援者のひとりがこう続けた。 「オリンパスは産業医を使ってHさんを精神異常者に仕立て上げようとしたんですよ。手口がブラック過ぎます!」 意味深な発言にざわめく会見場。今回の判決で浮かび上がった大手法律事務所のブラック過ぎる手口とは何なのか。 すでに多くのメディアが報じている通り、今回のオリンパス敗訴の判決は多くの企業に導入されている「内部通報制度」のあり方に警鐘を鳴らした。と同時に

    オリンパス敗訴で明らかになった女弁護士のブラック過ぎる手口
  • 朝日新聞までもが危惧し始めた「世界に広がるオタク文化」の幻想と危機的状況

    もう「世界に広がるオタク文化」の幻想を見る時代は終わった。2月7日付の朝日新聞の別冊紙面「GLOBE」が「MANGA、宴のあとで」と題して、日のマンガ・アニメが持て囃されているはずのフランスとアメリカで売り上げが伸び悩んでいる現状をレポートしている。 秋葉原で外国人観光客を見かけることは珍しくなくなった。世界のあちこちでオタクイベントが開催されていることはニュースにもなる。YouTubeなどの動画投稿サイトでは、世界のあちこちで、コスプレしてダンスするオタクたちの姿を見ることができる。 それなのに売り上げが伸び悩むとは、どういうことか? 「newsweek日版」が「萌える世界」と題して世界に広がる萌え文化を紹介したのは2007年3月のこと。それから4年余りの間に何が起こったのか? 答えは簡単である。最初から日のマンガ・アニメが世界のあちこちで持て囃されているというのは、幻想に過ぎなか

    朝日新聞までもが危惧し始めた「世界に広がるオタク文化」の幻想と危機的状況
  • 痴漢冤罪で命を絶った青年が録音していた「警察の非道」

    「新宿駅 痴漢冤罪」――今、この言葉でネット検索をすると、ブログや記事、掲示板の書き込みなど、溢れるほどの関連情報を検出することができる。そしてその「情報」はどれも、日社会の巨大な矛盾を浮き彫りにする悲痛で救いようのないものばかりだ。 昨年12月に新宿駅構内で一人の男性が痴漢容疑をかけられて暴行を受け、警察からの取調べの後に自らの命を絶った。男性の名は原田信助さん(25歳・当時)。2008年に早大商学部を卒業後、宇宙開発研究機構(JAXA)に入社した後、昨年10月に都内の私大職員へ転職していた。 事件はその2カ月後、12月10日の夜10時55分頃に起こる。職場の同僚から歓迎会を開いてもらった信助さんは、帰り道の新宿駅で酒に酔った男女数人の大学生グループとすれ違った際、「お腹をさわられた!」「痴漢!」と叫ばれ、連れの男子学生に殴られて階段から引き落とされるなどの激しい暴行を受ける(茶髪の若

    痴漢冤罪で命を絶った青年が録音していた「警察の非道」
  • 長崎県の18歳未満にコンドームを売ってはいけない!? 時代に取り残されたへんな法律

    世の中のへんなものをこよなく愛するのり・たまみの、意外と知らないちょっとへんな社会学。 2007年、イギリスのテレビ局が「いまも残っているへんな法律ベスト10」を発表して話題になりました。いずれも大昔に作られたもので、廃止されないままひっそりと残っているイギリスの現行法です。 第1位 「国会の中で死ぬことは違法である」 第2位 「国王と女王の肖像切手を上下逆さまに貼るのは反逆罪」 第3位 「リバプールでは、公衆の場でトップレスになってもよいのは熱帯魚販売店の店員だけである」 第4位 「クリスマスにミンス・パイをべてはならない」 第5位 「トイレを使わせてくれと玄関を誰かがノックしたら、トイレを使わせてあげなくてはいけない」 第6位 「妊婦はどこでも(たとえ警官のヘルメットの中でも)用を足してよい」 第7位 「海岸にクジラが打ち上げられたら、頭部は国王、しっぽは女王の財産となる」 第8位 

    長崎県の18歳未満にコンドームを売ってはいけない!? 時代に取り残されたへんな法律
  • 再び動き出した「東京都青少年健全育成条例」改定案に民主党も反対しない可能性

    再び「非実在青少年」問題がやってくる。11月22日から始まる、年度の第4回都議会に東京都青少年課が、新たな東京都青少年健全育成条例改定案を提出することが、ほぼ決まったのだ。 16日には読売新聞が報じた再提出案は「定義があいまいで過度な規制につながる恐れがあると指摘された『非実在青少年』との文言を削除、『18歳未満』とするもので、同紙では「これまで反対していた民主党も修正内容に同意するとみられ、条例改正の公算が大きくなった」と記している。 この記事をめぐって、ネット上では都側のリークか、飛ばし記事か、さまざまな憶測が流れている。 そんな中、実は「読売新聞の記事は事実で、成立の公算が大きい」という情報が次々と入ってきている。 都庁内の事情通によれば、都は今回の再提出案が可決されることにかなりの自信を持っている様子だ。前回、改定案が否決される公算が強い中で、顔色の悪さが目立った櫻井美香青少年課

    再び動き出した「東京都青少年健全育成条例」改定案に民主党も反対しない可能性
  • ピースボートにハマる「イマドキの若者」とネットワークビジネスとの関係とは?

    街中や居酒屋などで「ピースボート 地球一周の船旅」のポスターを見たことがある人も少なくないだろう。日数や寄港地などによって値段は違うが、なんといっても最低料金99万円(約80日間)で世界一周ができるという点に目が引かれる。そんな「地球一周の船旅」に参加した大学院生がいる。現在、東京大学大学院に在籍している古市憲寿氏だ。 参加したのは2008年5月14日に横浜を出航した「クリッパー・パシフィク号でゆく 第62回ピースボート 地球一周の船旅(この時の最低料金は148万円)」。彼は、この乗船体験と自らの業である社会学の分析をもとに今年8月に『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想』(光文社新書)を上梓し、その内容は、論壇界隈でちょっとした話題になっている。今回、ピースボートに乗る現代の若者とそこから見える現代の日について古市氏に話を伺った。 ──ピースボートには、どのような経緯

    ピースボートにハマる「イマドキの若者」とネットワークビジネスとの関係とは?
  • MAX松浦&芸能界のドンが激怒! いきものがかり社長、Twitter発言で謝罪していた

    人気グループ「いきものがかり」の所属事務所の北牧裕幸社長が5月11日付のツイッターでエイベックスのCD買収疑惑について触れた一件は、予想以上の大騒動に発展していた(参照記事)。 これはオリコン週間ランキングで1位間違いなしと見られていた「いきものがかり」の新曲「ありがとう」が、同日発売の「AAA」(エイベックス)のシングル「逢いたい理由」に僅差で敗北。これに憤慨した北牧社長がTwitter上で「それにしても他のランキングではベスト10にも入ってないものを無理矢理社員に買い取りに走らせ1位を取った所で、社員も情けない思い出いっぱいだろう」とつぶやいたことに端を発する。 たしかに「AAA」の売り上げの変動は不可解な部分も多く、翌週のランキングでも上位に残る「いきものがかり」とは対照的に、「AAA」は一気にトップ10圏外に急落。疑惑についてはグレーなのかもしれないが、確固たる証拠がない。それを持

    MAX松浦&芸能界のドンが激怒! いきものがかり社長、Twitter発言で謝罪していた
  • アート会長の淫行事件ドロ沼展開に見るグラビアアイドル界”枕営業”の闇と本音

    引越し業大手「アートコーポレーション」の寺田寿男会長が、芸能プロダクションの社長(当時)に紹介された未成年の美少女タレントと淫行したとして書類送検され、会長職を辞任した。この事件は、芸能プロ前社長の山口公義容疑者も、会長に紹介した16歳の少女と淫行したとして児童福祉法違反の疑いで逮捕されているほか、山口容疑者らが今春、寺田会長に対して19億円もの損害賠償請求訴訟を起こし、反対に寺田会長が山口容疑者らを恐喝容疑で刑事告訴するなど、ドロ沼の展開となっている。そこで筆者は山口容疑者や被害者の少女タレントとも知り合いだというグラドルのAさんを直撃。そこからは”枕営業”がはびこる芸能界の乱れた実態が浮かび上がってきた。 「アート引越しセンター」として知られる上場企業をの千代乃社長と二人三脚で築いた寺田会長が起こしたこの事件は、関係者の証言やこれまでの報道などを総合すると”壮大な美人局”ともいえそう

    アート会長の淫行事件ドロ沼展開に見るグラビアアイドル界”枕営業”の闇と本音
  • 「喜び組!?」AKB48運営、社長と篠田麻里子の愛人報道を否定 泥沼法廷劇に発展か

    読売新聞135周年&読売巨人軍75周年イメージキャラクターに続き、国立新美術館で開催中の「ルノワール 伝統と革新」展のオフィシャルサポーターを務めるなど、エンタテインメント界を牽引する存在となったAKB48。 紳士服専門店「AOKI」のCMに48人で出演するというニュースも報じられた同日、「週刊文春」(文藝春秋)が、AKB48を”事務所社長の喜び組”として報道。運営会社・AKSの窪田康志社長とメンバーが男女関係にあり、特にメンバーの篠田麻里子は、自分と同じマンションに住ませ、窪田社長個人名義のクレジットカードを渡しているほど”寵愛”していると掲載。だが、AKB48サイドは即日掲載内容を真っ向否定。告訴も辞さない覚悟で、次のような声明を発表した。 「タイトルおよび内容に至るまで事実無根であり、弊社としては大変遺憾に思っております。つきましては、出版社および媒体に対して断固抗議の姿勢を持って臨

    「喜び組!?」AKB48運営、社長と篠田麻里子の愛人報道を否定 泥沼法廷劇に発展か
  • 「”つぶやき”は世論のインフラたりえるか」佐々木俊尚が読む『Twitter社会論』

    Twitter社会論』の著者・津田大介氏は、これから「ツイッターをはじめとするネットが、もうひとつの政治活動の場にならなければならない」として、次のように書く。 ツイッター議員が増え、ユーザーと政策についてざっくばらんに会話できる環境が整えば、ある種それはネットで政策ベースの「タウンミーティング」をしているようなイメージになる。ツイッターは140字という制限があるため細かい政策論争には向かない。しかし、政策アジェンダがあらかた設定されていれば、リアルタイム性と伝播性(同時参加性)に優れている特性を活かし、アジェンダの「バグフィックス」をCGM的に効率よく行うことができるのではないか。 この意見に私は反対ではない。しかしツイッターという生まれたばかりのネットメディアがその草創期を抜け出すころには、おそらく多くの問題が噴出することになるだろう。それらの問題を乗り越えていかなければ、ツイッター

    「”つぶやき”は世論のインフラたりえるか」佐々木俊尚が読む『Twitter社会論』
  • 「大きさではなく、芸を買ってくれ」日本最小手品師・マメ山田”小人の哲学”

    小人症でありながら、その体格を活かし数々の舞台や映画で活躍するマメ山田。その114cmの身体から滲み出る存在感に目を奪われた経験を持つ人も多いだろう。そんな彼が出演する映画『蘇りの血』が東京フィルメックスでお披露目され、絶賛を浴びた。舞台挨拶前の貴重な時間を頂き、マメ山田が考える小人としての哲学を語ってもらった。 ──エンタテインメント業界に入ったそもそものきっかけを教えてください。 マメ山田(以下、マメ) 67年くらいだったかな……ルーキー新一という芸人が大阪でお芝居をしていて、新聞でその団員募集の広告を見て、自分から飛び込んだんだよね。それまでは芝居の経験なんてまったくなかった。学芸会もやったことないし。 ──この業界に入るにあたって、ご両親は反対しましたか? マメ そりゃ反対しましたよ。子どもの頃から1人で外へ出るという事がなかったし、箱入り息子だったからね。どこへ行くのも”ばあや”

    「大きさではなく、芸を買ってくれ」日本最小手品師・マメ山田”小人の哲学”
  • 話題沸騰のアバズレ雑誌!? 「セレビッチ」の真意に迫る!!

    「小悪魔どころの騒ぎじゃない!」というキャッチフレーズで、12月に発行された、一部で話題の女性誌「セレビッチ」(オークラ出版)。「セレビッチ」とはもともと、「サイゾー」でもおなじみ・辛酸なめ子氏の造語で、「セレブ」+「ビッチ」を組み合わせたもの。それにしても、きらびやかなモデルさんの表紙で、「セレブ」+「ビッチ」って……。ネットでは「ビッチって意味、わかってるのか?」「金で股開く女としか思えない」「自虐ネタ?」などと、大変な話題になっている。 しかも、過激なのは、タイトルだけではない。たとえば、モデルがほぼ下着の状態で、ベッドの上でポーズを取った写真が並ぶコーナーでは、「PM8:00 有名俳優との夜のデート」「AM0:00 某有名ベンチャー企業社長との密会」「PM2:00 アートディレクターの彼と昼間のデート」「PM9:00 大学生の男の子と彼にはナイショの浮気現場」というシチュエーション

    話題沸騰のアバズレ雑誌!? 「セレビッチ」の真意に迫る!!
  • 中川淳一郎氏に聞く「ブロガーイベントはなぜ終わったのか」

    数年前から多数の企業が商品のプロモーションとして企画したブロガーイベント。ブログ上での口コミを狙い、注目度の高い個人ブログを運営するブロガーを集めて行うイベントだが、これが最近下火だという。一時期はIT関連企業だけでなく、サントリーなど大手メーカーがこぞって関心を示し、代理店も積極的にブロガーイベントの企画・運営に乗り出した。なぜここへ来て、開催数が減ってきたのか。ネットを利用した企業の販促の行方は。今年4月発売の『ウェブはバカと暇人のもの 現場からのネット敗北宣言』(光文社新書)でネット上のバイラルマーケティングへの過剰な期待に疑問を示した中川淳一郎氏に話を聞いた。 ──ネットを使った企業の販促について『ウェブは……』の中で苦言を呈していらっしゃいます。 中川氏(以下、中) 一般人ブロガーを集めたブロガーイベントに、最近まともな企業は手を出さなくなってきています。理由は大きく分けると2つ

    中川淳一郎氏に聞く「ブロガーイベントはなぜ終わったのか」
  • ネット騒然! 毎日新聞が創価・池田大作氏の寄稿を掲載

    ネット上にアップされた当該記事の スキャン画像。スキャンした者によ ると思しき「※聖教新聞ではありま せん」との注意書きがある。 1日付けの毎日新聞に創価学会・池田大作氏が寄稿していることが明らかになり、ネット上で話題になっている。 池田氏の寄稿が掲載されたのは、1日の毎日新聞「オピニオン」の欄。「危機の打開へ若き活力を」と題された文章で、池田氏の写真および「創価学会名誉会長」という肩書きとともに「モスクワ大学など世界の学術機関から248の名誉学術称号受章」などの経歴も付記されている。 これまでにも同新聞に創価学会関係の書籍広告や意見広告が掲載されたことはあったが、紙面上に池田氏の寄稿が載るのは極めて異例のこと。今回の事態はネット上でも大きく取り上げられ、「当かよ!」「創価とズブズブなの、もう隠しもしないのか」「報道機関として終わっている」など、手厳しい指摘が相次いでいる。また、毎日新聞

    ネット騒然! 毎日新聞が創価・池田大作氏の寄稿を掲載