私のON トルコの世界遺産の街・サフランボルの民家に魅せられて留学し、伝統的な民家を研究してきました。家具は備え付けで、共有スペースが広い。裕福な家庭には夏の家と冬の家がある。同じ家でも夏と冬で使う部屋が違う。もともと遊牧民ですから、移動することにためらいがない。 トルコ民家の魅力を伝える、安達さんの著書や翻訳本など そのままイスタンブールに居着いて24年。民家研究はお金にはなりませんから、翻訳や通訳をしてきました。会議や式典の同時通訳、起訴状や判決文の翻訳、日本企業のマーケティング調査のお手伝い、いろいろやってきました。 エルドアン政権を揺るがした昨年のクーデター未遂事件で観光客は激減しました。日本からの観光ツアーもゼロに近く、観光業などに携わるトルコ在住の日本人には将来への不安から帰国する人も出始めました。カッパドキアもガラガラのようです。すでに進出している日本企業は踏みとどまっていま
近年、相次いで登場した若い人気作家の、ネットやドラマ、映画とのマルチな展開でヒットする小説は数あれど、「10年後、20年後も果たして読まれているだろうか」と思うものは少なくない。昨年の中国書籍市場におけるフィクションのベスト100のうち、2016年の新刊は4作品のみ。そのほかはすべて2015年以前の既刊、多くは10年、20年、それ以上のロングセラーというデータもある。なんと80年前に書かれ、今日多くの人に読まれ続けている小説もある。 『駱駝祥子(らくだのシアンツ)』はまさにそんな作品だ。林語堂らが1935年に創刊した当時注目の雑誌「宇宙風」誌上で36年から37年にかけて連載され、後に出版された。老舎は日本でも広く読まれてきた中国の文豪だが、なぜいまベストセラー? 1899年生まれの老舎は1924年にイギリスに渡り、中国語教師として生活しながら『老張的哲学(張さんの哲学)』を発表、作家として
アフリカ中央部にブルンジという国がある。ルワンダとタンザニアとコンゴ(かつてのザイール)に挟まれた小国だ。ガエル・ファイの 『小さな国(Petit pays)』の舞台である。 昨年秋、権威あるゴンクール賞の最終候補に残った作品。賞は逃したものの、いまや本家と肩を並べて毎年話題をふりまく「高校生の選ぶゴンクール賞」に選ばれた。35歳になるルワンダ人ラップ歌手の処女作であることも耳目を引いた。 物語は、作者と同じように、ルワンダ人の母とフランス人企業家の父を持つ少年の目線で語られる。ツチ族、フツ族、ザイール人、西欧人、様々な民族が共存するブルンジで、マンゴーの濃厚な甘い香りに包まれ、少年は幸福な子ども時代を送っていた。ただ、遠くに見える不吉な雨雲のように、隣国ルワンダの終わりのない内戦が「小さな国」にも影を落としている。ルワンダからの亡命者である母は、フランスで安全に暮らすことを夢見ている。
世界126カ国・地域に日本の中古車を売っている。年間十数万台を輸出し、その大半は途上国向けだ。特にアフリカ諸国に強く、輸出全体の6割を占める。 フロアには、山川博功(46)の社長室はない。全員の席が見渡せる場所に机と椅子があるが、その席にいる時間も少なく、ミーティング室とを行ったり来たりする。「社長室なんかで仕事ができるほうが不思議。みんなが見えていないと、アイデアが生まれてこないじゃないですか」 2004年の会社設立前から山川を知る東京商工リサーチの世古文哉(49)は「設立当初は苦労していたが、日本車の質の高さと、厳しい車検制度でよい状態の車が多いことに着目し、今までになかったビジネスモデルを作りあげた」と評価する。 これまで輸出される中古車は、いったんドバイなどに輸送して外国の業者に売り、そこからアフリカに運ばれていた。しかし山川は、ネット販売で日本の中古車を世界中の顧客に安く、直接届
ここ数カ月、私の周りの人たちは、情報を回避するという入念な儀礼で日々の生活をいっぱいにしている。ほとんどどんなことでも、ニュースを読むよりはましだというように。ジョギングを始める人、凝った夕食を作り出す人。私の母はアンデスにハイキングに行った。私はというと、赤の他人の思い出話を読みふけっている。内容は記憶があいまいで、文法的に間違っている文章も多いけどやめられない。心地いい中毒感があるのだ。 仕入れ先は「大好きなのにはっきり思い出せない本と人をもう一度つなぐ」ためのウェブサイト「スタンプ・ザ・ブックセラー」(Stump the Bookseller)。クリーブランドに近い一軒の本屋が運営していて、題名を思い出せない本の内容についてつづられた依頼文から毎週10本までが掲載される。夢日記的なものや医療専門掲示板並みに差し迫ったもの、どの依頼も説明的だが、切迫しており、不可解だ。宇宙から来て漂う
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く