猛毒(もうどく)のキノコ「カエンタケ」が東海地方でここ数年、急速に増えていることがわかった。 触(さわ)って汁(しる)が付くだけで皮膚(ひふ)がただれ、食べた場合は激しい下痢(げり)になったり、言語や運動に障害(しょうがい)が出たりする。1999年には新潟(にいがた)県で食べた人が死亡する例もあり、自治体が注意を呼びかけている。 カエンタケは赤やオレンジ色で高さ3~15センチ。人の手や指のような形で、コナラやミズナラなど「ナラ類」の枯(か)れ木の根元近くに多く生えるという。 岐阜(ぎふ)市北部の森林公園では4、5年前から、複数(ふくすう)の場所で見つかるようになった。今のところ被害(ひがい)はないが、先月、「触らないで」との看板(かんばん)を数か所に立てた。 キノコの専門家(せんもんか)によると、昔は山深い所でしか見られなかったが、この2、3年は愛知県の尾張旭(おわりあさひ)市や春日(かす