【ニューヨーク=水野哲也】カナダの首都オタワの国会議事堂前などで男が銃を乱射し、兵士1人が死亡した事件で、射殺されたマイケル・ゼハフビボー容疑者(32)の母親が25日、容疑者が渡航を希望していたのはサウジアラビアだったとする手記を地元メディアに寄せた。 警察は当初、母親の話として、容疑者がシリア行きを計画していたと発表したが、地元テレビに対し誤りを認め、渡航希望先はサウジアラビアだったと訂正した。 母親は手記の中で、容疑者が「イスラム教を勉強するためにサウジアラビアに行きたがっていた。警察にもそう話した」と明らかにした。「パスポートの取得を拒否されたことが、あのような行動につながった」とも主張。「壮大なイデオロギーや政治的な動機に基づいた行動ではない」とし、パスポートの発行を拒否した政府への仕返しが動機だったと強調した。