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ブックマーク / diary.originallove.lolipop.jp (11)

  • プラネタリウム | 田島貴男  DIARY

    このあいだ実家に帰ったとき、 おふくろと、 むかし渋谷駅前の東急文化会館にあったプラネタリウムに一緒に行ったことを話した。 僕が小学生の頃だったと思う。 天体ショーが始まってすぐ、 おふくろは寝てしまったらしい。 そう言っておふくろは笑った。 ぼくはおぼろげにそのとき見た景色を覚えている。 暗く青い宇宙空間の色と、 天空に針であけたような無数の小さな穴から漏れる白い光の星々。 ぼくはワクワクしていた。 小学生の頃、 家には全20巻の分厚い百科事典があって、 その中の宇宙天体観測の巻だけは何度も読み返した。 当時はハッブル宇宙望遠鏡も無い時代だから、 アンドロメダ銀河だってぼやけて写真に写っていた。 不思議な形をした衝突銀河や電波銀河、 ブラックホールの想像図などを、 飽きもせず、何度も見ていた。 その姿をおふくろは見ていて、 渋谷に一緒に買い物に行ったときに、 ぼくをプラネタリウムに誘った

    プラネタリウム | 田島貴男  DIARY
    atashi9
    atashi9 2016/09/25
  • 真面目さと正直さ | 田島貴男  DIARY

    スカパラの谷中敦が「真面目さと正直さ」についてツイートしてるのを読んだら、 いろいろまとまらないイメージのようなものが浮かんだので、 まだ考えの途中のような状態をとりあえず書き留めておこうと思った。 真面目だなあと人に言ってみたり。人から言われたり。 真面目っぽくなさそうな人に実際会ってみたらすごく真面目だった、 ということもよくある。 でも、「真面目」は、 誰もが共有する「一般的な真面目の基準」と、 「真面目」の量も内容も種類も人それぞれ違う「個人的な真面目の基準」の、 二種類があるように思える。 或る人に会うまでは分からなかったけれど、 その「或る人」に会って話すと、 その人なりの「真面目さ」の基準が分かって、 「ああ実はこの人も真面目な人だったのだ」となる。 ルーズに生きたい人はルーズに生きることに関して真面目だったりする。 殺し屋は殺し屋なりの「真面目さ」があるのかも。 夢を実現し

    真面目さと正直さ | 田島貴男  DIARY
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    atashi9 2016/08/10
  • 福生から中央線に沿って流れて来る香り | 田島貴男  DIARY

    陶しい梅雨に入って重たそうな曇が町を覆っている。 今年は震災やら原発やらでいつもの年よりもさらに雲が重く見える。 雨にも負けず、重そうな雲にも負けず、 ビートで憂をぶっ飛ばせ。 フリーライドツアーも近づいているよ。 ただ今曲目を考え中。 ニューアルバム『白熱』のなかには、 おれが学生時代にハマったMODSの音楽の影響がある曲があったりする。 その曲はぜひモッズパーティーでかけてほしいんだなあ。 仕立て屋で作った三つボタンにサイドベンツのジャケット。 フレッドペリーにアーミーのコート。 そんな先輩の白いベスパの後ろに乗っかって、 映画「さらば青春の光」を見に行ったよ。当時はおれもね。 そういえばついこのあいだ福生の基地の前を通りかかった。 あまり昔と変わってなかった。 上京したばかりの頃よく友達の車で古着や中古盤を買いに行ったんだ。 今でも中央線の終点の駅は福生のような気がしてる。 中央

    福生から中央線に沿って流れて来る香り | 田島貴男  DIARY
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    atashi9 2016/06/16
  • ジャズと孤独 | 田島貴男  DIARY

    ひとりソウルツアーも11を終え、 ようやくステージの上で少し落ち着いていられるようになってきた。 今回の「ひとりソウル」は、 今までよりジャズのテクニックを多めに使っている。 それなりに難しいことをいろいろやっているが、 その難しさはなかなか理解されにくいだろうと思う。 なぜなら自分でもようやくその難しさが分かり始めたところだから。 ジャズはテクニックが高度になればなるほど、 それを知らない人に伝わりにくくなってゆくという面をもっているのかな。 ポップスは、追求するほどに人間の普遍性に近づいてゆくという面があるが、 ジャズは、追求するほどに、 普通に人が音楽を楽しむ感覚から遠ざかってゆく面があるのだろうか。 ジャズは、追求するほどに醸し出される音楽が美しくなってゆき、 演奏者はその面白さを実感できるようになってゆく反面、 リスナーから理解されにくくなってゆくという面を持つ音楽なのだとした

    ジャズと孤独 | 田島貴男  DIARY
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    atashi9 2015/11/09
  • リバティーンズ"Anthems for Doomed Youth" | 田島貴男  DIARY

    最近買った何枚かのアルバムのうち、 リバティーンズの新譜"Anthems for Doomed Youth"は繰り返し聞きたくなるアルバムだった。 もうずっと前にスタッフから彼らのファーストアルバムを聴かせてもらって、 その時もいいサウンドだなと思ったのだが、 それきり聞き込むことはなかった。 しかしこの三枚目のアルバムが非常に良かったので、 ファーストアルバムを辿って聴いた。 久しぶりにこういう音もいいと思った。 僕が知っているパンクの音はこんな感じだった気がする。 いわゆるロックらしさとか、 メタルとか、 ハードコアやオルタナティヴ、 ミクスチャーとも違う、 混じり気のないパンクの音。 そんな音を聴いて、 僕は曲の作り方を思い出したような気がした。 リバティーンズのような音は一時の閃光のようなもので、 若い時に一度やってみようとすればいいものだと思う。 その時にしか生まれない奇跡のよう

    リバティーンズ"Anthems for Doomed Youth" | 田島貴男  DIARY
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    atashi9 2015/10/01
  • 水曜歌謡祭 | 田島貴男  DIARY

    フジテレビ系生放送音楽番組「水曜歌謡祭」が終了した。 自分のような癖の強い好き嫌いの分かれる歌を、 あのような豪華な歌番組に抜擢していただいて、 当にフジテレビのスタッフの方々には感謝しかない。 この番組に出演しなければ、 一生共演することはないだろう素晴らしい歌手の方々と共演することができて、 大変好運な機会に恵まれた。 バンドマンである自分があのような場所に立つことによって、 今まで見えていなかった自分の荒さがよく見えた。 歌に関してヒントや発見がいろいろあり、 大変勉強になった。 生放送一発勝負、 毎回緊張感のある仕事で、 終わってしまって肩の荷が下りた分、 寂しさもある。 現場はいつも活気があって楽しかった。 この番組のおかけで自分の幅がまた広がったように思う。 フジテレビスタッフの皆様、 番組をご覧になって下さった皆様、 当にありがとうございました!

    水曜歌謡祭 | 田島貴男  DIARY
    atashi9
    atashi9 2015/09/03
    わー見逃した
  • ニューアルバム完成 | 田島貴男  DIARY

    昨日ついにオリジナル・ラブのニューアルバムが完成した。 去年の8月くらいから実際の制作が始まり、 年末年始も休みなく歌のレコーディングをした。 開いている日はほとんどアルバム制作していた。 ミックスからマスタリングは、 エンジニアの兼重くんがとても頑張ってくれた。 やれることはやり尽くしたと思う。 長い道のりだったけれど、 出来上がって当に良かった。 不思議なポップス、 ソウルフルなバラード、 どことなく漂うジャズ、 いい歳をして、 思いきりラブソングアルバム。 クレイジーな自分にぴったりだ。 いいアルバムだと思うけれど、 あとは聞いてくださる皆さんの感性に任せたい。 今回の制作は少し疲れたなあ(笑)。 発売は6月になります。

    ニューアルバム完成 | 田島貴男  DIARY
    atashi9
    atashi9 2015/04/13
  • ニューアルバム完成間近 | 田島貴男  DIARY

    長い時間をかけて作ったオリジナル・ラブのニューアルバムが、 もうあと少しで出来上がるところまできた。 9年前からずっとコツコツ作り直してきた曲もあれば、 つい最近作った曲もある。 リズム隊はほぼ全曲ミュージシャンたちによる生演奏。 新しく懐かしいオリジナル・ラブらしいエネルギッシュなサウンド。 トロピカルで不思議なポップスや、 謎めいたクールなファンクもある。 爽やかで切ないスイートソウルミュージック、 情感がありつつもすっきりとした歌。 実はかつてないほどジャズの技法を目立たないようにあちこちちりばめてある。 珠玉のポップミュージックが並んだアルバムではないかと。 思い入れはたくさんあるけれど、 思い入ればかりだと客観性が欠けてしまう。 何度も考え直しながら、 そして何度も最初に作ったときの情熱を思い出しながら、 壁を何度も塗り直すように作ったアルバムだったはず。 でも、正直言うと、 い

    ニューアルバム完成間近 | 田島貴男  DIARY
  • 2014年の夏 | 田島貴男  DIARY

    お盆だったり、海水浴だったり、花火だったり。 そういった夏らしいことをしないまま残暑が過ぎ去ってしまいそうな今年の夏。 ライブとレコーディングと制作とイベントが重なった8月は、 モトクロスバイクのレースのようにスリルがあって面白い。 身体が音楽に特化してゆく感覚が嬉しい。 今年はおかげさまでいろいろな仕事をさせていただいているが、 最近やったNegiccoの「サンシャイン日海」は強い印象を僕に残した。 オリコン週間チャート10位以内を目指し、 全力で仕事に挑んだ彼女たちの姿に心が動いた。 彼女たちに触発され、 ファンの人たちがそれぞれにプロモーションしたり、 CDを買いに走った行動も、 なにか凄まじい熱気を帯びていった。 結果は惜しくも11位だったが、 得難い感動的な体験となった。 この仕事に関わって自分の中の何かが変わった感覚がある。 アーティストと呼ばれる人たちには何かしらの自負があ

    2014年の夏 | 田島貴男  DIARY
    atashi9
    atashi9 2014/08/19
    よく読め
  • マイケル | 田島貴男  DIARY

    ゆっくりと、 大きな岩を少しずつ転がすように、 アルバム制作が始まっている。 作業の休憩中にマイケル・ジャクソンの昔のを聞いてたら、 あまりに素晴らしくて踊らずにいられなくなって少し踊った。 マイケルの"Off the Wall"は、 ビートルズの"Rubber Soul"やスティーヴィーの"Key of Life"と同じく、 ポップスの金字塔的アルバムだと今更実感した。 第一線のミュージシャンの演奏。 クインシー・ジョーンズの素晴らしいオーケストラアレンジ。 マイケルの歌と曲のアイデア。 どれも完璧。 ワールドカップとかオリンピックみたいな、 世界的プレーヤーの実力が結集したようなアルバムなんだよな。 "Off the Wall"がヒットしていた1979、80年頃、 僕は中学生で、 ニューウェーブ、パンクに興味を持ち始めていた頃だった。 マイケルはヒットし過ぎていて、 カッコいい曲だとは

    マイケル | 田島貴男  DIARY
  • ジム・ホール逝く | 田島貴男  DIARY

    すっかり寒くなった。 ジョギングするのが億劫になる季節がやってきた。 寒さでからだが縮こまる。 外に出るのが面倒になる。 エイヤッとばかり外に出て1、2キロ走れば、 自然にからだは温まって走りに惰性がついて、 足が勝手に動く。 ぼくがジャズギターの世界にハマるきっかけになったギタリスト、 ジム・ホール氏が亡くなった。 ボブ・ブロズマンの影響でジャンゴ・ラインハルトを聞きはじめ、 ジョー・パスに興味を持ち、 そしてジム・ホールの”Live!"というアルバムに出会った。 このアルバム によって決定的にジャズギターに興味を持つようになった。 20年くらい前に、 ビル・エバンスとの"Undercurrent" とソニー・ロリンズとの”Bridge"は聞いていたが、 ジム・ホールのギターの美しさにその頃は気付かなかった。 1975年の"Live!"は60年代から新しいジャズギターの可能性を模索してい

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