今年4月、渋谷に新しいコミュニテイFM局「渋谷のラジオ」が開局し、放送を開始している。コミュニテイFMとは、放送が地域に限定されたラジオ放送で、市民参加型で地域密着の情報を伝え、災害時には臨時災害放送としての防災の役割も持つとして、その意義と役割が注目されている。現在、全国では250以上のコミュニテイFMが放送されている。 東日本大震災のときには、被災地において、既存のコミュニテイFMから新たに開局したものも含めて20以上の臨時災害放送局が開局、放送を行った。私も被災地を周り、日本財団の臨時災害放送への支援策立ち上げとラジオの寄贈に奔走したことがある。地域に密着した復興への細やかな情報を届けるラジオ放送が、人々の生活に役立ち、希望を与えていることを目の当たりにした。 熊本大地震でも、熊本のコミュニテイFMなどが臨時災害放送を開始し、長引く避難所生活や車中泊を余儀なくされている方々に、必要な