以前の記事に書いたように、ヨーロッパの政治状況、特に、EUや財政政策を巡る思想や潮流に、関心がある。 上述の記事ではギリシャについて書いたが、今回は、イギリス。 2015年5月に行われたイギリスの総選挙は、事前の予想を裏切り、保守党が大勝。 労働党の党首であったエド・ミリバンドは、責任を取って辞任。次の党首を選ぶため、労働党は現在党首選を行っている。この戦いで大きな注目を集めているのが、ジェレミー・コービンである。というより、ジェレミー・コービンが台頭したことにより、党首選の行方に注目が集まるようになったと言っていいだろう。 ジェレミー・コービンがいなければ、労働党の党首選がここまで注目を浴びることはなかったと思う。 ではなぜ、ジェレミー・コービンが話題になっているのか。 それは、彼の掲げる政策が、これまでのイギリス政治の主流からあまりにもかけ離れており、にも関わらず、多くの支持を集めてい