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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (4)

  • 新訳:カール・ポランニー『大転換』

    屋の店頭に並んでた。ちょっと前にid:hicksianさんからの情報で、訳者である野口建彦氏が、スティグリッツが『大転換』に寄せた序文を訳出していることを知った。 「ポラニーの知的遺産と二人のノ−ベル経済学賞受賞者のポラニ−評価」 http://www.eco.nihon-u.ac.jp/assets/files/06-01noguchi_wp.pdf(このファイルの後半にスティグリッツの序文の和訳あり) 野口氏は以下のようにスティグリッツのポランニー解釈を整理している。 ❶新古典派経済学の理論的支柱をなす自己調整的市場の理念、すなわち、社会の諸資源は、競争による価格と利潤の変動に合わせて部門間を自由に移動する企業(家)と家計が財・サーヴィスの交換を何らの規制なくおこなえる「自由な市場」の作用によって、最適配分される(「パレート最適」の実現)との前提はユートピア的である。そのユートピア性

    新訳:カール・ポランニー『大転換』
  • 日本はグローバル化をあまりしてないから軽症??

    「日はグローバル化に劣るから諸外国と比べて比較的まし」とか「グローバル資主義の危機で、日でもグローバル化した企業の方がダメージ」と妄説を信じている人が素人にも専門家(それを当にプロといっていいのか疑問だが)にも少なからずいます。 まず「日はグローバル化に劣るから諸外国と比べて比較的まし」からなんですが、IMFの最新の経済展望の資料をみてくださいhttp://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2008/02/pdf/tables.pdf。2007年までが確定で、金融危機が起きた2008年が推定です。2007年からの最もショックを受けたのは先進国では、米国は実質成長率が2.0%から1.6%、ユーロ圏が2.6%から1.3%へ。その他の経済圏が3.9から2.2へ。そして日は2.1%から0.7%へで一番減少率が大きいですよね。これでこの「日はグローバル化

    日本はグローバル化をあまりしてないから軽症??
  • 安冨歩『生きるための経済学』 - Economics Lovers Live

    このには個人的な理由で非常に驚いた。書の核をなすのは、「選択の自由」型経済学への批判に加えて、自己欺瞞論にある。このブログを以前から読まれていたりする方には僕もこの自己欺瞞論や「多様な私」論に強い関心があるのをご存知かと思いますが、その意味からもまったく同じ問題関心をもっていても、こうまで真逆な立ち位置になるのは、ある意味面白い。僕が自己欺瞞論に次第に魅かれたのは、主に3つの方向で、それは1)経済学批判=『アダム・スミスの失敗』以降のカルト研究、2)アメコミ論戦におけるワーサム関連、3)デフレ下における貨幣への呪縛 という3つの視覚から。安冨氏とはここでも異なるのかもしれない。 田中の自己欺瞞論関連の発言: http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080416#p1 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/2008

    安冨歩『生きるための経済学』 - Economics Lovers Live
  • ハイエク晩年の進化と自生的秩序についての考察 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    吉野裕介氏(京都大学大学院経済学研究科)による「ハイエク『致命的な思い上がり』の成立過程に関する一試論――「進化と自生的秩序」メモを中心に――」は、ハイエクの最晩年の著作『致命的な思い上がり』をめぐる重要な実証的研究。またハイエクの思想の核心部分である「進化」と「自生的秩序」についての簡潔な見取りを描いていて、ハイエク入門としても読める。 http://www.lib.hit-u.ac.jp/CHSSL/d_shiryou/nenpou/28/28_03.pdf ところでこの論説の付録に付されたハイエク自身の「進化と自生的秩序」を読むと、そこに展開されているアリストテレスートマス・アクィナスのよる静態的な秩序社会、その秩序を維持するための「道徳」、そしてその「道徳」との戦いこそ経済学の使命である、という一連の思索は、明らかにドイツ歴史学派(ブレンターノ)もしくはイギリス歴史学派(アシュレー

    ハイエク晩年の進化と自生的秩序についての考察 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
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