ジム・ダッジ著 『かものファップは知っている』 ジャクソン・サンティーは放浪癖のある大酒のみのギャンブラー。58歳でついに最初の結婚をして娘をもうけるが、妻は赤ん坊を抱いたまま駆け落ちして家を出てしまう。サンティーは再び放浪の旅に出るようになり、瀕死のインディアンと出会い永遠の命をもたらすというウイスキー、「死の囁き」の調合方法を教わったりする。サンティーの娘ガブリエルは「音速ジョニー」と結婚するが、妊娠中に夫は事故死してしまう。さらにはガブリエル自身も3歳になった息子を残して亡くなる。後に「タイニー」と呼ばれる幼い男の子の唯一の身内はサンティーだった。誰もがサンティーが男の子を育てられないだろうと思ったが、意外にも祖父は孫を育てあげる。タイニーが22歳になったはある日、二人の住む農場で瀕死のかもの雛を見つける。宿敵の野豚ロックジョーにやられたのかもしれない。サンティーが「死の囁き」を与え