蝙蝠(コウモリ)に興味を持ち、蝙蝠とコミュニケーションが取れると本気で考えていた少年時代。それを原点として活躍する国際的なアーティスト、カールステン・ニコライ。 出身地ドイツを拠点にビジュアルアートと音楽という異なる二つの分野をボーダーレスに行き来し、それを紡ぎあげていく彼の類稀な才能を、インタービューを通じて解き明かしてみたい。 まずはじめに自己紹介をお願いします。 1965年生、カールマルクスシュタット出身(旧東ドイツ)。大学ではランドスケープアーキテクチャーを80年代後半に専攻し、卒業後は都市デザインを手がけていたのですが、90年代に美術家として活動をはじめました。 私は美術家になるためにも、音楽家になるためにも、学校で勉強していたわけではありませんが、80〜90年代という時代は分野を超えて自由に活動をするという土壌があり、私はこのようなアーティスト活動を始められたのです。 これまで
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