「カッコイイ作品をつくり続けていれば、いつか必ずスポットライトが当たる順番はまわってくる。そのときのために、常に準備しておけ」。ずっと先輩たちから、そういわれてきた。「いま、ひょっとしたらその順番がきているのかもしれない」。 そう話すのは現代アーティスト山口歴(めぐる)31歳。この男といえば、多色の絵具の筆跡を貼り合わせる「カット&ペースト」という独自の手法とたぐい稀なる色彩感覚だろう。急速に頭角を表し、日本のカルチャー誌にもこぞって特集され、今年は香港SOGOデパートの30周年記念アーティストに抜擢されてビルボードを飾るなど、海外でも目立つ存在へ。ニューヨークへ来て“屈折”8年、「最近、やっと『アーティストです』と名乗ることに抵抗がなくなりました」と照れ笑うも、謙虚さの中に確信をにじませる。 渋谷を庭に、のびのび育ったシティボーイ 地元とドラゴンボールをこよなく愛する
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