国民的人気を誇り、言動が注目を集めてきた自民党の小泉純一郎元首相だが、神通力にかげりが出てきたことが浮き彫りになった。 小泉氏は12日、麻生太郎首相が郵政民営化に反対だったかのような発言をしたことについて「怒るというより笑っちゃうくらい、あきれている」と批判した。調査では首相の郵政民営化に関する一連の発言は「評価しない」が81・0%に上ったが、それを批判した小泉氏の発言を「評価する」のも36・4%と少なく、「評価しない」が半数以上の56・3%だった。 また、小泉氏が定額給付金を含む平成20年度第2次補正予算関連法案の衆院再議決を棄権する意向を示したことについて尋ねたが、再議決自体に反対する意見が61・5%だったにもかかわらず、小泉氏の意向を「理解できる」は46・2%で、「理解できない」も46・6%と評価を二分した。 小泉氏が推進した構造改革は「評価していない」が53・6%で「評価している」