定額給付金の再議決は、小泉元総理の問題提起によって3月にずれ込んだ。日程を遅らせるだけでなくて、国民のために与野党が歩み寄って、一つの案を提示する努力を尽くさなければならない。したがって、再議決に対する私の対応は、依然、「熟慮中」。 それでも、なぜ再議決に「異」を唱えているかは説明しておきたい。党執行部から流される「給付金の再議決を正当化する理屈」には、説得力を感じない。 その第一、「きちんと党内手続きを経ているので(再議決も)問題ない。」 だが、党内手続きは、あくまでも国会提出時の手続き。提出後の、衆、参両院における議論を踏まえ、その間の国民世論の動向にも配慮して、最終結論を出すのが本来の民主主義の筈。両院に於ける国会審議の意義自体を無視した考え方は、慎むべきである。 第二、「すでに一度、関連法案に賛成しているから今さら異論を言うべきでない。」 だが、今問われているのは、単純に給付金に賛