【ニューヨーク=松下佳世】北朝鮮のミサイル発射問題をめぐり、国連安全保障理事会の5常任理事国と日本が9日夜(日本時間10日午前)、3回目となる会合を開き、妥協案として拘束力のない「議長声明」の素案が示された。国連外交筋によると、新たな決議にこだわる日本を説得するため米国と中国が協議を重ね、落としどころとして中国が提示したという。日本を除く各国は受け入れる見込みだ。 日本はこれまでの協議で、効力の強い新たな決議を求める姿勢を繰り返し強調してきた。だが、「最も強い対応でも議長声明」と主張している中国と意見が真っ向から対立。ロシアも議長声明の線で同調し、議論は平行線をたどっていた。 外交筋によると、決議か声明かという形式よりも中身を重視し、全会一致を目指したい米国が、落としどころを探って中国と協議を重ね、中間策にあたる議長声明の素案が出されたという。 米国は前日の8日、議長声明での妥協を日