■苦手克服を狙う小沢戦略 自民大物に挑むには、女性しかないらしい-。次期衆院選に向け、自民党の大物現職のいる選挙区で、民主党が担ぎ出した候補者の多くが女性だったことから、民主の女性戦略に注目が集まりつつある。 「『世代交代』『フレッシュさ』を売りにできるのは女性しかない」 元首相、森喜朗の地元、石川2区(小松市、能美市など)。民主党で公募候補の選考に携わった県議は「女性」にこだわった理由をこう話す。 連続13回当選の森。地盤は強固だが、実は19年に異変は起こっていた。 まずは4月の県議選。能美市能美郡選挙区(定数2)で再選を目指した森の長男、祐喜が2位当選に甘んじた。 そして7月の参院選。衆院選で過去4回、森と戦った民主の一川保夫がくら替え出馬。そして、一川は石川2区の市町で自民新人に約2万4000票の大差をつけ、初当選を果たした。 地殻変動を感じ取った民主が、勢いを生かすために一川の後継