東京地検特捜部の事情聴取が終了し、ホテルを出る民主党の小沢幹事長=15日午後10時すぎ、東京都千代田区で 小沢一郎民主党幹事長に対する東京地検特捜部の三回目の事情聴取が十五日、四時間半にわたって行われた。検察審査会の「起訴相当」の議決を受け、臨んだ第三ラウンド。与党の最高実力者は、市民目線を意識したかのように「より分かりやすく、丁寧に対応した」と“誠実さ”を強調した。再捜査の焦点は、小沢氏と元秘書三人との共謀の有無に絞られ、特捜部は四人の聴取を終えれば速やかに刑事処分を下すことになりそうだ。 小沢氏は午後二時すぎ、黒色のワンボックスカーで東京都港区の個人事務所を出て、千代田区のホテルに入った。集まった報道陣に、後部座席から手を振る余裕も。弁護士と打ち合わせた後、午後五時ごろから約四時間半、ホテル内で聴取に臨んだ。午後十時すぎにホテルを後にする際は、満足げな表情も浮かべた。