先日、科学研究費に対する「事業仕分け」が日本の科学界に大きな衝撃を与えました。(画像:ChemistryWorldより) とはいえ政府主導の事業からして、お金の使い方に多々問題があるとみなされてきたのも御存知の通り。そのため、公開の場で透明性高く議論するというプロセスの開始は、筆者個人として一定の評価をしたいです。対象事業の選び方や、査定・評価が妥当かどうかはさておき、ですが・・・。 さて、アジアの一国で大騒ぎになっている一方、遠きヨーロッパのイギリスにおいても、基礎科学研究が危機に直面しているようです。 顛末 イギリスの科学予算カットの顛末については、現地メディアたるChemistry Worldの記事が大変参考になります。 「即時的な経済効果・社会貢献が見込める研究に、科学研究費を優先出資する」とイギリス首相が2009年初頭に言明した これがどうやら発端のようです。 具体的には科学研究