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ブックマーク / chikirin.hatenablog.com (44)

  • この一冊 2015年から2016年へ - Chikirinの日記

    今年もあと一週間で終わりですね。 今日は「新しい年を迎えるにあたって、ぜひ読んでおきたい一冊」をご紹介します。 それは、ロバート・アラン・フェルドマンさんによる日経済についての分析、そして提言であるコチラ ↓ 日経済の問題点と可能性を超わかりやすく解説する凄腕エコノミストのフェルドマンさん。彼が書いたこののクオリティは、前書き冒頭の一文に凝縮されています。 経済学とは何かと訊ねられれば、「希少資源の最適な利用の学問」と答えます。 さらにその目的は「希少性からくる争いを減らし、世界を平和にすること」と言えるでしょう。 国や人間が争ってきた歴史を振り返り、世界の現状を見れば、争いが希少な物や足りない物が原点になっている場合が多いことが分かります。 水や石油、べ物や環境など、希少資源や希少商品をどうやって公正配分し、どうやって希少性を解消するか、それを考えるのが経済学です。 奇しくも今

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    bigpoppa 2015/12/27
  • 問題ってホント社会をよくするよね - Chikirinの日記

    今から 10年くらいの間、日経済の足を引っ張る可能性がある要因には、どんなモノがあるんだろうと考えてみました。(順不同) ・原発停止によるエネルギーコストの増大&貿易赤字の拡大 ・岩盤規制に負けて構造改革が進まない。既得権益温存 ・限界集落の消滅、地方の衰退 ・財政赤字 (その結果としての国債暴落や円暴落) ・財政難による公共サービス、公共財のクオリティと福祉レベルの低下 ・グローバル企業の課税回避による国の税収低下 ・政治の保守化、世論の右傾化 ・グローバルリーダーが育たない、スティーブ・ジョブズみたいな人がでてこない ・大規模な国際サイバーテロやサイバークラッシュの可能性 ・経済的な格差の増大、貧困層の固定化 ・日の大企業の国際競争力の低下 ・生産人口の減少による人手不足の拡大 ・高齢化による介護負担の増大 ・貧困高齢者の受け入れ場所不足、孤独死の増加や、貧困高齢者集住施設のスラム

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    bigpoppa 2014/08/29
  • 考える力の弱い人へ - Chikirinの日記

    考える力には(生まれつき)個人差があります。 他の能力と同じように、つまり、走る力とか、歌う力とか、香りを嗅ぎ分ける力などと同じように、生まれつき、それが得意な人と下手な人がいるんです。 そしてどの力も同じですが、誰でもきちんと方法論を学び、かつ実践練習を重ねれば、ある程度は上達します。 でも、スタートラインは人によって違うし、ポテンシャル(学んで練習すればどこまで伸びるかという可能性)も人によって違います。 つまり、考える力が高い人と低い人が(あらゆる能力について、その能力が高い人と低い人がいるように)いるってことです。 考える力が弱い人がその力を伸ばすには、『 自分のアタマで考えよう 』 に書いたように、「考える方法論を地道に学び、それを何度も実践で使って練習する」のが王道ですが、実はもうひとつ、別のアプローチもあります。 それは、できるだけ他の人と違う経験をする、ってことです。 そう

    考える力の弱い人へ - Chikirinの日記
  • 誰に評価されたい? 上司? 会社? それとも市場? - Chikirinの日記

    2ヶ月ほど前、「日では、製造部門を除き、生産性という概念があまりに欠如してるよね」っていうエントリを書いたら、 「生産性なんて上げても給与が上がるわけじゃないから意味がない」 みたいな反応があってびっくりしました。 メーカーの製造部門だって同じ給与システムですよね。それでもみんな必死で生産性を上げようとしてるじゃん。 なのになぜ、工場以外で働く人は「給与があがらないなら生産性なんて上げたくありません」みたいな話になるんでしょう? 工場の人は給与のために働いてるわけじゃないけど、それ以外の部門の人は・・・給与が上がらないことは一切やりたくないの?? 加えて、「生産性を上げても上司に評価されるわけでもないし」みたいな反応まであって、マージびっくり。 そんなことが働く動機になってる人がいるなんて、カルチャーショックだわ。 あたしなら、生産性の概念も理解しないあほな上司に評価されたいなんて全く思

    誰に評価されたい? 上司? 会社? それとも市場? - Chikirinの日記
  • めっちゃ重要な基礎スキル その1 - Chikirinの日記

    仕事に必要なスキルと言うと、 (1)技術力や営業力、もしくは財務、法務の知識、化学や電子工学の知識など、各業界や職務に必要な固有の専門スキルと、 (2)どんな職業の人でもある程度は身につけないといけない、職種横断的なスキルがありますよね。 (2)に関して、「これからは職種に関わらず英語くらいできないと」とか、「財務の基礎知識はすべての人に必要」、「問題解決能力が大事」などとよく聞くんだけど、 そのたびに私は「それより、もっと必要なスキルがあるでしょ」と思ってたわけです。 なので今日より何回かのシリーズで、「社会人としては、これこそ必須スキルでしょ」とちきりんが考える、仕事の超重要スキルについて、書いてみます。 ★★★ 今日はその中でも最も重要だと思うスキルについて。それは、 1.マルチタスク・マネジメント (スキル) より簡単に言えば、マルチタスク・スケジューリングですかね。 とりあえずコ

    めっちゃ重要な基礎スキル その1 - Chikirinの日記
  • ギリギリまで「まとめに入らない」能力 - Chikirinの日記

    会社で働いていた頃、「この人、すごいっ!」と思う人にたくさん出会いました。 中でも私が一番感心したのは、「超ギリギリのタイミングまで、まとめに入らない人たち」です。 なんでもそうですが、何かを作り上げる時には「作る」+「整える」という二段階の作業が必要です。 最初の「作る」は「中心的な価値」を生み出す作業で、 後半の「整える」は、生み出した価値をお客様に説明しやすく&売りやすくするため、細部や体裁を整え、きれいにパッケージする、みたいな作業です。 この「作る」から「整える」に移行するタイミングを「まとめに入る」と呼びます。 たとえば 10日後に締め切りの企画書があるとしましょう。 このとき、デキる人は最初の 9日間は「まとめ」についていっさい意識せず、思考をどんどん発散させて、考えることに集中します。 一方、6日目くらいからは「まとめ」を意識して「落としどころ」を探りに入る人もいます。これ

    ギリギリまで「まとめに入らない」能力 - Chikirinの日記
  • 「100年安心年金」なんて超不要! - Chikirinの日記

    東日大震災の復興資金をまかなうための財源は、向こう 25年の所得税増税等でまかなうってコトになりそうなんですが・・ 25年間の増税を、“時限増税”って呼ぶのは無理でしょ。完全にふつーの恒久増税ですよね。 それと、ちきりんが一番、「政治家&官僚のアタマの古さがよく表れているよね」と思うのが、この「時間感覚」です。 年金についても「 100年安心年金」という言葉が使われ、それが実現できないことに批判が集まっていますが、そもそも「向こう 100年も安心」という目標設定をすること自体が時代に合わないのだ、ということにそろそろ気がつくべきでしょう。 「 100年安心」するためには、向こう 100年、何が起こるか想定し、その上で「大丈夫!」と言わなければならないのですが、この前提には「向こう 100年を想定できる」という、あまりに傲慢(もしくは無思考)な前提が含まれています。 今から 100年前の

    「100年安心年金」なんて超不要! - Chikirinの日記
  • 「先進国生まれ」という既得権益を守るためのデモ - Chikirinの日記

    あちこちの先進国で、格差反対デモが起きています。ちきりんが滞在中のローマでも先週土曜に大規模なデモが起き、逮捕者だけでなく死者まで出たとのこと。かなり大規模な騒動だったようです。(今は平穏に戻っています。) “アメリカンドリーム”とやらを誇っていた国で格差反対デモが始まったり、グローバリゼーションが大嫌いな、日の“デモ好きな人達”が、グローバル・デモに同調しているのも興味深いことに思えます。 その一方で、イタリアを旅行中のちきりんが今回やたらと目にするようになって驚いたのが、「インド人の団体旅行客」です。 今までも“海外旅行をするインド人”には、よく出会いました。でも、その多くは、超リッチなファミリーや一流ビジネスマンで、彼らは個人旅行や家族旅行をしていたのです。 こういう人たちが免税品店でブランドものを買う様子をみていると、ちきりんよりよほどお金持ちに見えたし、下手をすると「家に象を飼

    「先進国生まれ」という既得権益を守るためのデモ - Chikirinの日記
  • 「虚構の自由度」、そしてその価値 - Chikirinの日記

    先日ご紹介した『ハゲタカ』の著者、真山仁さんのもうひとつの名著『ベイジン』を読了。『ハゲタカ』とはまた違う意味で衝撃的でした。この、今のタイミングで日人が読むとかなり複雑な気持ちになると思います。 〜以下、ややネタバレ気味に『ベイジン』のあらすじが書かれています。あらかじめご了解の上お読み下さい。〜 2008年に出版されたこの小説は、中国が北京オリンピックにあわせて世界最大の原子力発電所を稼働させるという計画をたて、そのために指導顧問として日から派遣された原子力技術者が、中国技術者を指導するという話です。 その中で一貫しているのが、「世界最高の技術力をもち、世界で最も安全な日の原子力発電」の関係者が、「中国の危ない原発の建設&運営を指導する」というトーン。中国人労働者や技術者がいかにいい加減か、日技術者がいかにきまじめで安全に気を遣っているかが、延々と描かれます。 ちきりんは

    bigpoppa
    bigpoppa 2011/09/06
    世の中には「重箱の隅をつつきまくるのが生き甲斐!」という人がいます。そういう人は「細かい点に一点でも間違いがあったら、全体としての価値もゼロである」という宗教を信じています。
  • 夏休み向けお勧め本! - Chikirinの日記

    さて、働いている皆さんもそろそろ夏休みでしょうか? 今年は夏休みがめっちゃ長い!という人もいると思うので、まとまった時間や旅先で読める“ちきりんお勧め”を、過去に書いた感想や関連エントリと共に紹介しておきます。 ノンフィクションで、めっちゃオモシロかったのが、戦後すぐに起こった陰謀事件の闇を暴いたこちら。これは今でも「犯人」が見つかっていません。アメリカの陰謀?共産主義者の仕業?それとも・・・?事実は小説よりも奇なり。手に汗握ります。というか、戦後日の“選択”がよくわかります。 下山事件完全版―最後の証言 (祥伝社文庫 し 8-3) 作者: 柴田哲孝出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2007/07/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 46回この商品を含むブログ (45件) を見る感想ではないですが関連エントリはこちら → http://d.hatena.ne.jp/Chik

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    bigpoppa 2011/08/05
  • 日本の将来 - Chikirinの日記

    地震も津波も原発も放射能も怖いけど、日の将来も結構怖いよ。 下記は、過去から将来の日の年齢別人口の推移 & 予想グラフです。直近の 2009年と 2050年の予想値を比較してみました。 まずは 20代と 30代の合計人口・・・2009年にくらべて 2050年は 49%減少。つまり半減します。 これね、子供を産む世代の人数が半分になるということです。せっせと保育園を増やして出生率をゼロコンマいくつ改善しても、何の意味もないです。 親の数が半減するんだから、ふつーに子供の数も今の半分になります。子供向けのビジネスやってる人は、ふつーに売り上げが半分になります。 一方、75歳以上の人口は 73%も増加する。しかも数字を見てね。 20代と30代を合せても 1658万人しかいないのに(上記グラフ)、75歳以上が 2373万人(下記)いるんだよ・・・。 65歳以上人口は、約 3割( 29%)増えて

    日本の将来 - Chikirinの日記
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    bigpoppa 2011/07/15
    これ以上医療を高度化するのはやめて、老人が「ちゃんと死ぬ」社会を作ろうよ。長生きは若者いじめ、罪なんだよ。
  • とある講演会の感想 - Chikirinの日記

    この前とある講演会を聞きにいって、「人生がヒマだとロクなことにならない」、「人生に必要なのは希望とコミュニケーションのふたつ。これがないと厳しいってことだ」と思った。 よく「お金がないから老後が不安」とか言ってる人がいるが、そうじゃないと思う。お金なんかよりコミュニケーションの方がよほど人を救う。忙しければ人は不幸を感じるヒマがない。 時々、“40才近いひきこもりの息子を、70才近い母親が保険の外交や清掃業務に従事して支えている”みたいな話を聞くけど、あれって母親の方も“自立していない息子”のおかげで救われている。毎日やることがあってヒマにならないし、「自分がいないとダメだ」と思える相手がいて、グチや叱責も含めてコミュニケーションが生まれる。 子供が独立し、結婚して孫もできたけど、仕事海外にいてほとんど帰ってこない。母の日と正月など年2回電話があるだけ(花は届くけど)、という状態で毎日一

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    bigpoppa 2011/06/29
    社会が成長し変化しなければ、船は下の方から順に沈んでいく。
  • チャンスはいきなりやってくる - Chikirinの日記

    今は世界でも評判の高い日車ですが、日車が世界で売れ始めたのは 1970年代の“オイルショック”がきっかけです。 オイルショック前には日車なんて、おもちゃみたいなモンだと思われてた。 ところが石油がいきなり高騰したため、車無しでは生活できないアメリカ人の多くが、燃費の悪いアメ車を “緊急避難的に” 手放し、日車に買い換えたんです。 そして「石油が高いから仕方なく買い換えた日車」が、「実は品質もアメリカ製より優れてるじゃん!」と気がついた。 オイルショックがなければ、日車が世界で売れ始めるタイミングはもっとずっと遅かったでしょう。 とはいえ、「オイルショックがあったから日車が今の地位を築いた」のではありません。 オイルショックは“突然訪れたチャンス”ではあったけど、それによって消費者に「たとえ石油が安くなっても、日車のほうがいいかも!」と思わせたのは、日車の実力です。 もし「

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    bigpoppa 2011/06/06
    民主党のことですね。
  • 存在価値を問われる仲介業者=地方議員 - Chikirinの日記

    先日、転職エージェントに関して「存在意義を問われる仲介業者」という趣旨のエントリを書きました。 2月6日の名古屋・愛知のトリプル選挙で起ったことの意味も、それと同じでしょう。 まずはまとめから。 2月6日(日)、(1) 愛知県知事選、(2) 名古屋市長選、(3) 名古屋市議会の解散を問う住民投票、のトリプル選挙が行われました。 市長に再選された河村たかし氏と、タッグを組んだ大村秀章氏の支持陣営の圧勝です。民主、自民なども候補者を擁立しましたが、全く歯が立ちませんでした。 愛知県知事選・・(投票率 52.52%) 当選  1,502,571 大村 秀章 次点   546,610 重徳 和彦 名古屋市長選・・(投票率 54.14%) 当選   662,251 河村たかし 次点   216,764 石田 芳弘 名古屋市議会解散の住民投票(選管最終発表)・・(投票率 54.17%) 賛成   69

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  • アラブの政変で負けようとしているのは誰なのか? - Chikirinの日記

    あちこちで大変なことが起こりつつあると感じます。すごいことが起ってる。 まずは現在進行形のエジプト。ここのところ連日、数万人規模の反政府デモが起き、警察隊が催涙弾などで鎮圧にかかっています。デモ隊は30年近い独裁体制をひいてきたムバラク大統領(なんと82歳!)の退陣を求めてます。 大変なことが起っている、というのは、このデモの背景に、インターネット、そしてネット上のサービスであるツイッターとフェースブックが大きな役割を果たしているからです。 大規模デモはツイッターやフェースブックを通じて呼びかけられたもので、真偽のほどはわからないけど、エジプトでは現在インターネットへの接続が停止されたとの噂も流れています。 このエジプトの反政府デモに刺激を与えたのが、先日起ったチュニジアでの政変です。ここでも20数年独裁を続けてきたベンアリ前大統領(74)が実際に亡命に追い込まれました。この時の反政府デモ

    アラブの政変で負けようとしているのは誰なのか? - Chikirinの日記
  • 2010-12-14

    飲み会の支払いの際、たまたまAさんに持ち合わせがなく、同僚のBさんから千円借りました。 すぐ返すつもりが、多忙な日が続き、顔を会わせないまま1ヶ月が過ぎました。 期限も決めていないし催促もされなかったので、「忘れてるかな。今頃言い出すのもどうかな。たいした額じゃないし」と思っているうちに、そのままになってしまいました。 このことで、Aさんが得たのは「千円」、反対にAさんが失ったのが「信用」です。 ずっと先のある日、Aさんは起業をしました。 Aさんは仲間や出資を募っています。別の飲み会でそれが話題になった時、Bさんはふと昔のことを思い出して言いました。 「でもあいつ、ちょっとルーズな面もあるよね」と。 責める諷でもなく軽い調子のコメントで、実際Bさん自身、昔のことをそんなに気にしているわけではありません。気軽な“つぶやき”みたいなものです。 でもその場にいた、実は出資を検討していたCさんには

    2010-12-14
    bigpoppa
    bigpoppa 2010/12/15
    議論は常に勝てばいいわけじゃない。勝ち/負け と 得する/損する は別の話。
  • 組織と市場 - 人を育てる2つのもの - Chikirinの日記

    あたしが最近すごく関心をもっているテーマのひとつが、「これからは、誰が人を育てるんだろう」ということです。 育児の話じゃなくて、社会人、ビジネスパーソンとして、人を育てるのは、誰の役目になるんだろうってこと。 人を育てられるものは、ふたつしかありません。「組織と市場」です。 組織とは学校や会社、市場とはコミュニティや仕事です。 前者は座学であったり徒弟制度であったりし、後者は人付き合いや仕事のやりとりなどを含みます。 一番バランスのいい人の育て方は、組織で基礎を学び、市場で実戦経験を積むことです。&それの繰り返し。 新卒で大企業に入れば、まずは研修を受け、その後はOJTで先輩や上司から徒弟制度に基づく仕事の指導を受ける。 そのうち自分で仕事を担当し、顧客と向き合いつつ市場から学びはじめる。 組織を離れて独立すれば、自分自身を市場の中で売っていきながら成長する。 これが「人材育成の黄金のパス

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  • 成長が無理なら、流動性を! - Chikirinの日記

    先日来、掲載が始まっている赤木智弘さんとの対談。(第六回目はこちら) その準備のためにいくつかを読み、そこからいろいろ考えて新)4つの労働者階級というエントリを書きましたが、その中で一番最初に読んだのが赤木さんの「若者を見殺しにする国」です。 対談でも話しましたが“書き手の怒り”が伝わってくる文章で、ちきりんもこんな感じの文章を書きたいと思いました。 若者を見殺しにする国 (朝日文庫) 作者: 赤木智弘出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2011/05/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (15件) を見る このの副題は、「私を戦争に向かわせるものは何か」となっています。元になる論文「「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。」(論座 2007年1月号)を受けたもので、センセーショナルなタイトルが話題を呼びました。 「希望

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  • “私的援助市場”にみる市場原理 - Chikirinの日記

    世の中には様々な“市場”がありますが、規制が全くなく、マーケットメカニズムのみで動いている市場のひとつが「私的援助市場」です。 ちなみに公的援助とは社会福祉のことで、こちらは“公”ですから市場原理は適用されません。 しかし私的な援助市場、たとえばボランティアや寄付など人々の自発的な支援分野においては、誰がその寄付や援助を獲得できるか、ということは、完全に市場原理で決まります。 たとえば「大人 vs. 子供」で考えてみましょう。公的な援助(社会福祉)は高齢者に手厚いですが、私的援助は圧倒的に子供に有利です。 難病の子供の臓器移植(海外)のためであれば。時には1億円の寄付が集まります。しかし難病の中高年がいくら貧困でも、国内での臓器移植のために、一億円どころか、その100分の1の100万円でも集めるのは至難の業でしょう。 これは「私的援助市場」において「子供は大人より圧倒的に競争力がある」こと

    “私的援助市場”にみる市場原理 - Chikirinの日記
    bigpoppa
    bigpoppa 2010/08/11
    []peacelink][社会]ぶっちゃけそうだよね。社会慈善事業やってる自分としては改めていろいろ考えさせられる話。
  • 格差問題@一票の価値 - Chikirinの日記

    今回の参議院選では、121の議席が改選されました。73名が選挙区、48名が比例区です。参院選の選挙区は一票の格差が衆院選より更に大きく、今回も鳥取県民は神奈川県民の5倍の権利を与えられました。 実際に、神奈川県では70万票近くを獲得しながら落選した候補者がいる一方で、鳥取、徳島、高知県では16万票以下でも当選です。そこで今日は、「もしも選挙区割りがなく、得票数の多い順に当選していたらどうなっていたのか」をみてみましょう。 下記は、選挙区の候補者を獲得票順に並べたものです。全国の有権者の票が同じ重みであれば、この表の上から73名が当選するはずでした。 白の欄の人は順当に当選した人です。 青色の人は、「来この得票数なら当選するはずなのに、一票の軽さのために落選した人」です。 皮肉なことに、このあからさまな格差選挙を有効であると強弁する最高裁のお仲間、現職法務大臣の千葉景子氏が「最も多くの票を

    格差問題@一票の価値 - Chikirinの日記
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    bigpoppa 2010/07/13
    わかりやすい!!