多くの企業が年功序列賃金を廃止し、成果主義の賃金制度を導入しているが、その結果、年収格差は最大(最も高い者と最も低い者の差)でどのくらいになるのだろうか。大卒同期入社の従業員を比べると、40歳以上になると年収に大きな差が出ることが、日本人事行政研究所の調べで分かった。 成果主義導入後に年収が「300万円以上」の開きがあったのは、50歳で5割(50.7%)を超えたほか、40歳でも3割(32.4%)に達した。30歳で年収300万円の差があったのは1割にも満たなかったことから、中堅クラス以上になってから年収格差が生まれているようだ。 ちなみに2000年の調査では、年収300万円以上の開きがあったのは50歳で45.3%、40歳で18.1%。いずれも2007年調査の方が上回っており、年収格差が広がっていることがうかがえる。 インターネットまたは取材による調査で、東証1部上場企業の185社が回答した。