原油価格の高騰により、ガソリンや灯油の価格が上昇している。給与の中に燃料手当てや寒冷地手当てを支給している企業は30.9%(123社中38社)だが、灯油価格の値上がりに対処した企業は13.2%にとどまっていることが、労務行政研究所の調べで分かった。 対処した企業は2007年の10月~12月にかけて、市場の灯油価格を参考に、手当てのベースとなる基準灯油価格※を見直した。見直し後の基準灯油価格は最高93.0円、最低77.0円、平均84.5円となっている。 ※基準灯油価格……例えば1000リットル×80円(基準灯油価格)であれば、手当ては8万円だが、基準灯油価格が90円になると9万円の支給となる。 調査機関の労務行政研究所は、燃料手当てなどを支給している企業に対し、手当ての対応状況を調査した。インターネットによる調査で、上場企業及び上場企業に匹敵する非上場企業(資本金5億円以上かつ従業員500人