バブル崩壊後、「失われた10年(もしくは20年)」とも言われる低成長時代を経験した日本経済。リーマンショックを経て、欧州債務危機が深刻化するに従って、「欧米経済も日本のように『失われた10年』を経験することになるのか?」とささやかれるようになっている。 日本銀行の白川方明総裁は、1月10日に英国のロンドン大学経済政治学院で行った講演で、リーマンショック後の欧米経済の推移と、バブル崩壊後の日本経済の推移には多くの類似点があると指摘。欧米が日本と同じ道を歩まないようにするためにはどのようなことがポイントとなるか、そしてその中で中央銀行の果たすべき役割は何なのかということについて語った。その内容を詳しくお伝えする。