大学入試センターは21日、午前中にあった地理歴史と公民の再試験で、会場を訪れた受験生1人の受験を手違いでいったん断っていたと公表した。その後、連絡を取り、3時間45分遅れで受けさせたとしている。この受験生は試験を受けるかどうかの事前の意思確認ができていなかった。 14日の本試験であった問題配布忘れのトラブルを受け、センターは各大学に「配布の誤りがないように徹底してほしい」と文書やメールで注意を促し、意思確認できない対象者も会場に行けば受けられるとしていたが、指示を誤り、再びずさんな対応となった。 センターや、この受験生が訪れた東京国際大(埼玉県)によると、21日午前9時すぎ、事前確認ができていない受験生の受験を認めていいかと大学からセンターに問い合わせがあり、センターは認めないよう返答したという。