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ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (5)

  • 『ぼくらが原子の集まりなら、なぜ痛みや悲しみを感じるのだろう』はスゴ本

    意識は科学で説明可能か? このとんでもなくハードな問題に突入する。ギリギリ捻られる読書体験を請け合う。 著者は現役の哲学者、意識という現象を自然科学的な枠組みのもとで理解するという問題(意識のハード・プロブレム)に、真っ向から取り組んでいる。「物理主義」や「クオリア」、「哲学的ゾンビ」「意識の表象理論」を駆使して、科学・哲学の両方に跨がる難問に挑戦する。[wikipedia:意識のハード・プロブレム]に興味がある方は、ぜひ手にして欲しい。深く遠いところまで連れて行かれるぞ。 ハードがあるなら、イージーもある。流行りの認知科学にありがちな、MRIやCT、電気パルスを用いて、脳状態と意識経験の相関を明らかにする研究だ。例えば赤い色を見たとき、脳のどの部位がどのような状態になっているかを解明する問題で、これが意識のイージー・プロブレムになる。怪しげな脳科学者が、「脳はここまで解明された!」と宣っ

    『ぼくらが原子の集まりなら、なぜ痛みや悲しみを感じるのだろう』はスゴ本
  • パラダイムシフトの情報史 『情報技術の人類史』

    美は眺める者の眼中にあり、情報は受け手の脳内にある。 一筋の煙や電気インパルスに込められた「情報」を「意味」に転じるには、人の介在を必要とする。古代、近代、現代の情報と通信の技術を経巡ることで、人が「意味」をどうやって進化させてきたかが分かる。伝えたい内容・残したい質である、意味を見える化したものこそが、情報なのだ。 アフリカのトーキング・ドラムに始まり、文字の発明、辞書製作、蒸気計算機や通信技術の開発、遺伝子解読や量子力学と情報理論の結合まで、「情報」を操る数多くのエピソードを縦横無尽に紹介する。膨大な量と深さに溺れそうになるが、「新たな情報技術に接したとき、人はどう変化したか」という軸で読むと、人間の思考の変質の歴史になる。これは、おもしろい。 たとえば電信は、「天気の概念」「時間の概念」を一変させた。電信のおかげで遠隔地の状況が分かるようになったからだ。人々は天気のことを、土地ごと

    パラダイムシフトの情報史 『情報技術の人類史』
  • 出版不況の解法として読む『本の声を聴け』

    棚を編集する」という仕事を見ていると、いま出版業界が直面している問題を解くヒントが見える。それは次の二点に集約できる。 年百冊読む一人よりも、年一冊読む百人の“パイを増やす” そのために、最大公約数の書棚に人を集めるよりも、人が集まる場に応じた棚をあつらえる 自転車操業な台所事情と、どの書店でも似たような書棚になっていることは、同じ根っこにある。年々膨れ上がる出版点数の実体は、前のの赤字を後ので埋める「自転車操業」が作り出した現象だ。結果、売場に並んでいる時間は相対的に短くなり、少しでも「動きが悪い」=「売れない」と判断されたは、取って代わられる。 この返のサイクルが早すぎるため、棚づくりまで手が回らず、取次からパターン配されたものを「並べるだけ」の場所になっているのが、今の書店だ。出版点数が多い割に、似たようなばかり並び、棚の魅力が失せている原因は、ここにある。屋の棚か

    出版不況の解法として読む『本の声を聴け』
  • これ読んでも嫁を言い負かすのはたぶん無理「彼女を言い負かすのはたぶん無理」

    夫婦だから喧嘩ぐらいする。だが、これまで一度たりとも勝てなかったし、何度やっても勝てる気がしない。嫁さんに限らず、オンナと口論して言い負かすなどとは、おこがましいのかもしれぬ。議論の勝率と、主張の正当性の距離は反比例するからなぁ。 わたしの戦法はスタンダードな二つ、「前提を疑う」「論旨の誤りを指摘する」だ。前提や定義に疑義をはさみ、誤った一般化や藁人形を挙げ、「だから詭弁だ」に落とす。嫁さんはもっとシュールだ→「あんたはアタシを怒らせた、故にギルティ」(承太郎メソッドともいう)。 では、ケンカではなくディベートなら? というのが作になる。「ラノベ+ディベート」の組み合わせは斬新でユニークで二度おいしい。「ディベート部」なる部活に巻き込まれる高校一年男子の主役。ヘタレな主人公が、変な美少女に振り回されるのはお約束どおり。 だが、そこらのラノベと違うのは、このヘタレが「自分で」非日常を選びと

    これ読んでも嫁を言い負かすのはたぶん無理「彼女を言い負かすのはたぶん無理」
  • 涼宮ハルヒの将来

    ツンデレについて嫁さんと語りあってるうちに紹介された一冊。「ハルヒだルイズだとウルサイわね!これでも読んでなさい!」と一喝され、一読… こ、これは、涼宮ハルヒの10年後だっ→「魔天楼 ── 薬師寺涼子の事件簿」(田中芳樹)。 薬師寺涼子──絶世の美女、27歳。警視庁刑事部参事官の警視、東大法学部卒。在学中に司法試験、外交官試験、国家公務員 I 種試験に合格。フランス語、英語を流暢に話し、スペイン語、ラテン語にも通じている。格闘技に通じ実戦でほとんど負けたことが無い。性格は協調性が皆無、傲岸不遜、傍若無人、天上天下唯我独尊 ドラキュラもよけて通るという意味の「ドラよけお涼」の異名を持つ。つまり、彼女の行くところ摩訶不思議な事件ばかり。嫁さんによると、ドラゴンもまたいで通る意味で「ドラまたお涼」とも呼ばれているらしい。 そんな彼女が、「助手A」「付き人」「下僕」…とさまざまな名前で呼ぶ泉田クン

    涼宮ハルヒの将来
    boukoku_db
    boukoku_db 2006/09/18
    これは俺も考えた。
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