読書家が多いイギリスは、電子書籍やネット書店の普及も早く、近年、大小の本屋さんが次々と消えていきました。ところが最近になって、ユニークな本屋さんが各地で新たに誕生し、人気を呼んでいます。その結果、紙の本の売り上げも上昇中。「やっぱり本と本屋さんが好き」なあなたなら見逃せないイギリスの最新状況を探ります。 [英国出版事情(2/3)開始] 1/3「本の未来を先取りするロンドン」。 3/3「大手広告代理店がバックアップ、『本屋で本を買おう』キャンペーン」 「本のショーウインドー」と化した書店の危機 イギリスで、書籍販売のマーケットにおける書店のシェアは、アマゾン(Amazon UK)に押され続けています。2015年もインターネット通販で本を買う人は着実に増え続け、売り上げ部数は1億7600万部(前年比10%増)、総額10億1100万ポンドの売り上げ(同11%増)を記録。書店の売り上げは横ばいで、