情報とネタが溢れすぎている昨今は、可処分時間を奪い合う戦国時代。さらに、デザインの質(クオリティ)のコモディティ化。2年前、編集者の箕輪厚介(幻冬舎)と出会って、彼がやっていることはデザイナーがやるべき最重要事項だと確信した。 興味を奪い、脳に働きかけるデザイナーになれ。僕はアートディレクター・グラフィックデザイナーとして企業や店舗、商品のブランディングに関わっている。「誰のためのサービスか? どうありたいか? この先どうなりたいか?」の志をヒアリングし、伝わるようにビジュアル化をするのが僕の仕事だ。アートディレクションとは「世界観構築とクオリティ管理」。ロジックと感性を駆使して確実に「効果」を生み出す。 ただ、今はそれだけじゃ足りなくなってきている。それを補完するのが「興味を奪い、脳に働きかける。インタレスティング(interesting)」。 普通に良いデザインをしているだけでは、他と