大相撲九州場所(11月9日初日・福岡国際センター)でマス席(4人用)に敷かれる座布団が今年から、土俵へ投げ込みにくい形に変更される。縦55センチ、横1メートル25程度の長方形の2人用座布団にして、前後に並べた2枚をひもでつなぐというアイデアだ。両国国技館などに先駆け、「乱れ飛ぶ座布団」にストップをかける。 座布団投げは、番狂わせがあった時などに見られる大相撲観戦独特の習慣。江戸時代には、ひいきの力士が勝つと観客が羽織を投げ込んだ歴史があり、それが形を変えて続いていると見られる。日本相撲協会広報部によると、けが人が出た記録はないが、本場所中は「投げないでください」と放送で呼びかけているにもかかわらず、危険な座布団投げが続いている。 そこで、九州場所担当部長の出羽海理事(元関脇鷲羽山)が「事故防止のため、投げられない座布団にする」との方針を打ち出し、形を検討。今年から、マス席の広さを広げるため