面白い本の書評があった。 当世引キ蘢リ気質 - 「行動経済学」友野典男(光文社新書) http://d.hatena.ne.jp/bhikkhu/20070310/p1 その引用によると、どうも経済学を学ぶ人間はその性格が「経済学的に正しい人間像」であるところの「経済人」になっていく、つまり利己的な人間になっていくというのだ。 人の協力行動には「処罰」の可能性が大きく影響を及ぼすことが実験によって確かめられている。公共財ゲームと呼ばれる、ゲームの参加者が任意に与えられた手持ちの金額を任意に拠出してその見返りが全員に分配される実験では、人の協力行動は条件付きであり、回数を経るに従ってフリーライダーが増えることによって衰退することが知られている。しかし、ここにゲームの参加者がフリーライダーを処罰することが出来るルールを設定すると、協力行動は劇的に増加することがフェールとゲヒターの実験によって示