「私はどのような手だてによっても癒されることのない深い傷を負っている」という宣言は、たしかにまわりの人々を絶句させるし、「加害者」に対するさまざまな「権利回復要求」を正当化するだろう。 けれども、その相対的「優位性」は「私は永遠に苦しむであろう」という自己呪縛の代償として獲得されたものなのである。 被害者の呪い (内田樹の研究室) という記事があったんで、尻馬しておこうと思う。 内田先生の記事をよんでから、書こうと思ってたことなんだけど、先を越されて感じではある。 ちなみに、このエントリは、「被害者の呪い」を経済学におけるインセンティブの問題から考えて見る、というものである。 インセンティブ(英:incentive)とは、経済学では、費用と便益を比較する人々の意思決定や行動を変化させるような誘因をいう。 インセンティブ (経済学) で、なんだけど、このインセンティブに関しては、「インセンテ