オリジン東秀にとって地元住民は一番大切なお客。そこにドン・キホーテとの明確な違いがある 総菜・弁当店を展開するオリジン東秀に対し、大手ディスカウントストアのドン・キホーテが事前通告も無しにTOB(株式公開買い付け)に踏み切った。オリジン東秀は当惑し、社内は動揺。あわててスーパー最大手のイオンに助けを求めた。それを受けたイオンはオリジン東秀を買収することを決めた。オリジン東秀の経営陣と労働組合はイオンによる買収に賛同を表明し、友好的TOBという形となった。 株式市場ではドン・キホーテを敵対的買収者とし、イオンを白馬の騎士としてはやし立てた。 オリジン東秀は上場企業だから誰が株主になろうと基本的には文句を言えない。買収合戦の行方は全く分からない。ではなぜ、オリジン東秀はドン・キホーテによるTOBを拒むのだろうか。 埋めようがない出店戦略の溝 それはオリジン東秀とドン・キホーテの出店戦略