共産党の山下書記局長は28日の記者会見で、衆院選小選挙区で独自候補の擁立作業を加速させる方針を表明した。 衆院選での選挙協力に消極的な民進党に圧力をかける狙いがある。民進党が協議に応じれば、候補者の取り下げも検討する考えも合わせて示した。 共産党はこれまで、民進党との衆院選での選挙協力を見据え、小選挙区での独自候補の擁立作業を見合わせていた。しかし、夏の参院選との「衆参同日選」の可能性が浮上しても民進党の動きは鈍く、擁立へかじを切ることを決めた。 山下氏は会見で、民進党の対応について、「選挙協力の協議に入ることすら拒否するのは、(国政選挙でできる限りの協力を行うとした)5党首合意を誠実に履行する態度とは言えない。党として衆院選を戦う準備を急ぐ必要がある」と批判した。ただ、引き続き衆院選での野党共闘は模索する考えも強調した。