昨年11月にアメリカ大統領選でトランプ氏が当選したが、この結果は国民の貧富の格差拡大への強い不満が導いたといわれている。アメリカでは単に貧富の差だけでなく、貧富の差がもたらす健康格差が顕著であり、貧困者の肥満などが1980年代頃から大きな問題となっているが、日本でも近年、経済状態による健康格差が徐々に広がってきており、低所得者に肥満が多い傾向があることが指摘されるようになってきた。 貧困だとなぜ太るのか? 価格の安い食品は、糖質主体のものが多い。安くて手軽にぱっと食べられる食品を思い浮かべていただきたい。おにぎり、サンドイッチ、菓子パンにうどん、即席麺にスナック菓子など、どれも糖質が主体の食品だ。ファーストフードのメニューを見ても、たんぱく質や野菜、果物などの割合は低く、ほとんどが糖質中心で構成された食品だ。 こうした食品は、糖質が多く、素早く血糖値を上げる食品のため、食べた直後の満足感は