湊かなえ 著 う〜む。最後まで読むと、いつも流石だなぁと唸ってしまう。とても良かったです。 「イヤミス」とかって、よく称される作家さんだが、私の場合は…そんなふうに感じた事はあまり無い。かなり辛辣に人間の(特に女性心理に対しては嫌なほど辛辣でありながら、思わず、まさにその通りだと頷ける)心理描写に長けており…怖いと思う部分は随所に垣間見られるが、後味が悪いといった感覚とはまた違う。 しかし、最初読み始めた時は 何処か田舎の住民や風景を彩った淡々とした、その土地での人々の様子を描いていて、いつもの湊さんの感じとは違うイメージで少しダラダラと読んでいたのだけど… 途中から一気に本来の湊かなえさんの世界観に引き込まれてゆく。 恐ろしいほどに、ドロドロした関係を巧く調和させてゆく でも、絶対調和なんて出来ないんだって事を前提において…いやはや、お見事としか言いようがない。 原田ひ香さんの解説の言葉
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