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ブックマーク / booklog.jp (141)

  • 『ブロードキャスト』(湊かなえ)の感想(306レビュー) - ブクログ

    なぜ湊かなえさんがこんな爽やかな青春小説を書いたのか?疑問になって調べてみたら、住野よるさんんとの対談記事にこう書いてあった。 「ぜひ若い人たちにも新聞を、そして連載小説を読んでもらいたかったので、十代の子が主人公で身近な社会問題に取り組むような話がいいかなあと考えたら、それができるのは放送部じゃないかと思いつきました。」と。 なるほと、陸上部を続けることができなくなった圭祐にはこんな道があったのか。正也にリードされるように放送部の魅力に気づいていく圭祐は、いつの間にか、自分の思いをしっかり伝えるようになる。 「人が一生懸命に取り組んでいるものを笑ったり、悪口を言ったり、無視をしたり、失礼なあだ名で呼んだり。そんなくだらない会話に加わるくらいなら、嫌われる方がマシだ。」 こう言い切れたことが彼の内面の成長だ。 次の作品では、きっと圭祐が真ん中になって何かを成し遂げるだろう。 どんなゴールが

    『ブロードキャスト』(湊かなえ)の感想(306レビュー) - ブクログ
  • 『ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)』(湊かなえ)の感想(456レビュー) - ブクログ

    わたしはまさしくポイズンドーター側にいて、そしてマザーでもないので、ストーリーの中にいる間は、ただただひたすらホーリーマザーに怯えていた。 わたしはいつからか、母親になることを拒んで生きるようになった。母親になったら、わたしもホーリーマザーになってしまうのだろうか。 ここに出てくるホーリーマザー達は皆、娘を支配しているつもりなんてまったくない。 「優しい子に育ってほしい」親なら誰もが思う。思うのは勝手だ。 そもそも優しいってなんだ。分かりやすいのは、自分より相手を優先しろ、っていうソレだ。自分の気持ちより、親の気持ちを汲み取って行動する子どもが、「優しいね」と、褒められる。『優しい人』が怖すぎて、優しいって呪いだ、と思っていたら、最後は秀逸にしめてくれました。 親が見えないレールを敷くことは支配の入口であり、言葉にはしなくても、残念な表情をすれば、子どもは「親の期待を裏切ってしまった」と、

    『ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)』(湊かなえ)の感想(456レビュー) - ブクログ
  • 『ユートピア (集英社文庫)』(湊かなえ)の感想(463レビュー) - ブクログ

    湊かなえ 著 う〜む。最後まで読むと、いつも流石だなぁと唸ってしまう。とても良かったです。 「イヤミス」とかって、よく称される作家さんだが、私の場合は…そんなふうに感じた事はあまり無い。かなり辛辣に人間の(特に女性心理に対しては嫌なほど辛辣でありながら、思わず、まさにその通りだと頷ける)心理描写に長けており…怖いと思う部分は随所に垣間見られるが、後味が悪いといった感覚とはまた違う。 しかし、最初読み始めた時は 何処か田舎の住民や風景を彩った淡々とした、その土地での人々の様子を描いていて、いつもの湊さんの感じとは違うイメージで少しダラダラと読んでいたのだけど… 途中から一気に来の湊かなえさんの世界観に引き込まれてゆく。 恐ろしいほどに、ドロドロした関係を巧く調和させてゆく でも、絶対調和なんて出来ないんだって事を前提において…いやはや、お見事としか言いようがない。 原田ひ香さんの解説の言葉

    『ユートピア (集英社文庫)』(湊かなえ)の感想(463レビュー) - ブクログ
  • 『未来』(湊かなえ)の感想(401レビュー) - ブクログ

    作品紹介・あらすじ "「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」ある日、突然届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという……。『告白』から10年、湊ワールドの集大成!待望の書き下ろし長編ミステリー!!" 『ねえ、大人章子。わたしはこのピンチを一体どうやって乗りこえたのですか?』 時の流れは一方向のみです。過去から未来へと流れるのみ。これは万人にとって同じです。記憶力にも左右されますが、過去のことはなんでも語れるはずです。でも、どんなに頑張っても、どんな方法を使ったとしても未来を語ることは現代の科学技術ではできません。机の引き出しの中に”あの機械”を隠し持っていますとか、雷のパワーで怪しげな車と共に未来へ!行けるなんてスクリーンの向こう側だけの夢物語です。でも、自分が未来に行くことができなくても、未来の自分がそこに生きているという情報を得られるだけでもそれは画期的なことだと思い

    『未来』(湊かなえ)の感想(401レビュー) - ブクログ
  • 『みんなの怪盗ルパン (ポプラ文庫)』(小林泰三)の感想(6レビュー) - ブクログ

    作品紹介・あらすじ 江戸川乱歩生誕120年を記念して刊行され、テレビや新聞など様々な媒体にも紹介されて話題にもなったアンソロジー『みんなの少年探偵団』。 だが、数々の人を魅了したのは「少年探偵団」だけではない。ポプラ社の歴史において、「少年探偵団」と双璧を成す「怪盗ルパン」シリーズもまた、多くの人の読書体験に強い影響を与えてきた。 世界一華麗な怪盗〝ルパン〟を現代を代表する作家が描くと、どのような世界になるのか―― 子供時代、怪盗ルパンに胸を躍らせた過去を持つ作家陣が集結し、「怪盗ルパン」のオマージュ小説に挑む!

    『みんなの怪盗ルパン (ポプラ文庫)』(小林泰三)の感想(6レビュー) - ブクログ
  • 『物語のおわり (朝日文庫)』(湊かなえ)の感想(326レビュー) - ブクログ

    未完の物語が、北海道を旅する人から人へと渡り、それぞれの思いで完結していく連作短編集。 短編ごとの主人公の価値観によって、違ったかたちで完結していく未完の物語には、その人ごとの思いが込められていてホッコリさせられ読後感の良い作品だった。 しかしながら、どうやら私はそれを求めていない。 喜怒哀楽の隙間にある湿った意を、遠慮なく突き付けてくる、読み手胸中を平気にえぐってくる、湊かなえが私は好きだ。

    『物語のおわり (朝日文庫)』(湊かなえ)の感想(326レビュー) - ブクログ
  • 『猫が見ていた (文春文庫 み 44-31)』(湊かなえ)の感想(108レビュー) - ブクログ

    のミル、ミケ(今はエア・キャット)、マキ、100万回生きた、ヒカリ、黒なのに小白、主人公のソーシヤルゲームのハッチ、主人公の行きつけの美容院の飼いのハッチ。 いろんなに出会える。 みんな、かわいい、愛すべきたちです。 そのなかでも、「100万回生きた」は絶望の書かが好き。 北村薫さん著ですが、主役は100万回生きたの童話。私も子供の頃に読んだ、そして私も絶望した派なのだ。皆みたいに、感動しなかった、いやできなかった。 北村先生は書いている。 の読み方にひとつの正解はない。 は一冊でも、読みは読んだ人の数だけある。 それがの値打ちだ。 ほっとした気持ちになる。 これからもブクログを読んで、自分の幅を広げていけたらと思えた。 最後の澤田瞳子さんの紹介も、よかった

    『猫が見ていた (文春文庫 み 44-31)』(湊かなえ)の感想(108レビュー) - ブクログ
  • 『豆の上で眠る (新潮文庫)』(湊かなえ)の感想(987レビュー) - ブクログ

    陰と陽の姉妹。現在と過去の切替え方が唐突な構築。失踪したの?戻ってきたの?じゃあ現在の「わたし」は何について語っているの? 読者の感じる どういう事? が徐々に判明されていく過程に感情をコントロールされ休憩のタイミングを完全に狂わされ、彼女の作品を開いたらこうなる事はわかっているはずなのに寝不足だ。 なにより万佑子ちゃんの病弱で 家族想い 妹想い 純粋 が目立つ反面、彼女の心の内 独断性の強い我一貫の行動力のギャップが凄い。反する人間性が混合しているのに何故か調和がとれた彼女はミステリアスであり、そして少し不気味だった。 どちらの感情が正しいのか読み終えた今でもわからないのだが、そんな彼女がとても魅力....元い魅惑的だった。 確かに家族 姉妹 そして帯にある「お姉ちゃん、あなたは物なの?」と、ここまでくるとミステリーが好きな方は着地点が朧気ながら見えてしまいそうだが、醍醐味はそこでは無

    『豆の上で眠る (新潮文庫)』(湊かなえ)の感想(987レビュー) - ブクログ
  • 『湊かなえ読本 (洋泉社ムック)』(洋泉社)の感想(1レビュー) - ブクログ

    湊かなえファンにとっては、読んだの内容の振り返りとドラマと原作の比較で内容がギュッと詰まって得した感じ!もう一度「告白」から全作を再読したくなりました。因みに映画・TVドラマの主役は、告白⇒松たか子、北のカナリア⇒吉永小百合、白ゆき姫⇒井上真央、少女⇒田翼、境遇⇒松雪泰子、贖罪⇒小泉今日子、高校入試⇒長澤まさみ、花の鎖⇒中谷美紀、ムーンストーン⇒永作博美、望郷⇒みかんの花(広末涼子)海の星(伊藤淳史)雲の糸(濱田岳)、山女日記⇒工藤夕貴、リバース⇒藤原竜也、夜行観覧者⇒鈴木京香、Nのために⇒榮倉奈々

    『湊かなえ読本 (洋泉社ムック)』(洋泉社)の感想(1レビュー) - ブクログ
  • まるで魔法!本についたコーヒーや醤油シミの染み抜き法 | ブクログ通信

    コーヒーを飲みながらを読んでいたら、うっかりこぼしてしまった――。テーブルにを置きっぱなしにして事をしていたら、醤油がついてしまった――。そんな経験、一度はありますよね。 コーヒー好きな筆者も、コーヒーを飲みながらを読んでいたら、「あっ!……。」 事も有ろうに職場のコーヒーをこぼしてしまいました。なんとかキレイにならないかと、のシミ抜き方法を調べ試したところ、みごと綺麗になったので、みなさんにもその方法をご紹介させていただきます。ただし、紙質や経過時間などによって、効果に差が出るかと思いますので、試す場合は自己責任でお願いします! まるでなかったかのような白さ!の染み抜き法 こぼしてしまった直後の写真です。こんな感じにこぼしてしまう事、ありますよね。 今回のシミ抜きでは、ごく身近なものを使って試してみました。ちなみには新書です。 必要なもの ・キッチン用漂白剤 ・ティッシ

    まるで魔法!本についたコーヒーや醤油シミの染み抜き法 | ブクログ通信
  • 『リバース (講談社文庫 み 67-1)』(湊かなえ)の感想(1251レビュー) - ブクログ

    湊かなえといえばイヤミス。 代表作「告白」を映画で見た時の衝撃と、時を経て原作を手に取った時の衝撃は未だに忘れられない。「あぁ、これが噂のイヤミスなのか」と新人狩りをされた様な気分が心地良かったのは良き思い出だ。 だが振り返ると、そこまで著者の作品を堪能してる訳でなないがイヤミスを体感したのは「告白」だけだったようにも感じていた。著者の作品を手に取る度に「書きたい物と求められている物のギャップ」の温度差を感じるのだ。むむぅ、どこか居心地が悪い。 と、いう事でしっかりリサーチして代表作告白に次ぐイヤミス作品 「リバース」を堪能。 主人公、深瀬和久の恋人の元に『深瀬和久は人殺しだ』と告発文が届く。追求された深瀬は大学四年の夏に仲間と訪れた高原の別荘での悲劇の夜を恋人、越智美穂子に語り始める。 そして告発文の送り主を探し出す中で自身と親友 広沢由樹の繋がりを今一度見直す事となる。彼の辿り着いた真

    『リバース (講談社文庫 み 67-1)』(湊かなえ)の感想(1251レビュー) - ブクログ
  • 『山猫珈琲 下巻』(湊かなえ)の感想(57レビュー) - ブクログ

    朝日新聞・神戸新聞・日経新聞などに連載されたエッセイを収録。 「山」「」「珈琲」は著者がとても大好きで大切にしてるものだそうです。 新聞などに連載されたエッセイを収録したものだから 上巻と同じく一話一話がとっても短かった。 そして、上巻のお話と被っているものが多々あり、んーーって思ってたけど、 作家デビューするまでのくだりは、興味深かった(*´ `*) まず公募ガイドで川柳に挑戦し、それから脚に挑戦。 しかし、脚家は地方に住んでいると難しいって言われ、 悔しくて、とにかく悔しくて地方に住みながら書く事て成功してやると心に誓う! 凄く負けず嫌いで、努力家で凄い人だった。 やはり、成し遂げる人って違うって感じた。 大好きな有川浩さんと最強の親友だった事は嬉しかった(〃ω〃) 特別収録の脚のコンクールで受賞した二作の掲載も良かった。 二作とも絵が浮かんできた~とっても素晴らしくってきゅん

    『山猫珈琲 下巻』(湊かなえ)の感想(57レビュー) - ブクログ
  • 『山猫珈琲 上巻』(湊かなえ)の感想(85レビュー) - ブクログ

    東北への卒業旅行をなぜ?と思ったら、東日大震災への応援&恩返しだった。太宰の生家があるのも知らずに乗ったストーブ列車、奥入瀬の景色、啄木が買った花など最初から面白い。 サイクリング、礼文島、そして登山、趣味が重なる私にはたまらないエッセイだった。 山女日記を書き始めたきっかけもわかった。きっと、自然の風が彼女を呼んだのだろう。 チョコボールの金のエンジェルが当たったエピソードや小学校一年生から六年生まで五右衛門風呂の風呂焚きが仕事だったエピソードなど世代の近さを感じて嬉しくなる。 旭川の見林を訪ね、三浦綾子さんの『氷点』を読んでじんじんするほど感動したという話に感動する。 すてき過ぎる素の湊かなえさん。 『田舎の長男の嫁です』、もちろん、田舎の長男の嫁でもいいんですけど、その前にあなたは超売れっ子作家さんなんだから、その紹介はなんだか変でしょう?とツッコミを入れたくなるこの作品。これは

    『山猫珈琲 上巻』(湊かなえ)の感想(85レビュー) - ブクログ
  • 『みんなの少年探偵団 (ポプラ文庫 ん 1-10)』(万城目学)の感想(13レビュー) - ブクログ

    作品紹介・あらすじ 2014年に江戸川乱歩生誕120年を記念して刊行されたアンソロジー「みんなの少年探偵団」。 子供時代、少年探偵団と怪人二十面相の息詰まる対決に胸を躍らせた過去を持つ豪華作家陣が、当時のドキドキ感を筆に込めて見事なオマージュ小説を書き上げ、各種メディアでも話題になった一冊。満を持して文庫化! <収録作> 万城目学「永遠」 湊かなえ「少女探偵団」 小路幸也「東京の探偵たち」 向井湘吾「指数犬」 藤谷治「解散二十面相」

    『みんなの少年探偵団 (ポプラ文庫 ん 1-10)』(万城目学)の感想(13レビュー) - ブクログ
  • 『岡崎に捧ぐ 2 (コミックス単行本)』(山本さほ)の感想(40レビュー) - ブクログ

    作品紹介・あらすじ かつて中学生だった、すべての人に捧ぐ! 自由奔放な山さんと、そんな山さんの「脇役」だと自ら言う岡崎さん。ふたりの女の子のちょっと変わった友情は、中学校時代へ突入! 初恋も部活もプレステも......爆笑と涙の想い出、第2幕です。 【編集担当からのおすすめ情報】 ブロスコミックアワード 2015 大賞 WEBサイト「note」での連載が短期間で10,000,000ビューを記録し、雑誌連載を経て発売された単行第1集も即重版と、大反響コミック待望の第2集! たくさんでてくる当時のゲームやガジェット、そしてみんなに共通する普遍的な感情や場所。小さいところと大きいこころ、両方を兼ね揃えた新しい(当にあった)「女の子友情エッセイ」、あなたも中学生時代に戻ってお楽しみください!

    『岡崎に捧ぐ 2 (コミックス単行本)』(山本さほ)の感想(40レビュー) - ブクログ
    chiaki99
    chiaki99 2016/08/15
  • 『岡崎に捧ぐ 1 (コミックス単行本)』(山本さほ)の感想(76レビュー) - ブクログ

    作品紹介・あらすじ 新しい世代の「女の子友情物語」、始まり! 2014年にWEB上で公開され始められるや、各界著名人の称賛を浴びるなど瞬く間に話題を呼び、短期でページ1000万ビューを記録した人気エッセイ漫画がついに単行化!! 作者・山さほさんが、実際の幼馴染み・岡崎さんとのちょっと特殊な友情を描いた“超プライベート”なふたりの歴史。 出会いは小学生時代の1990年代。スーパーファミコン、たまごっち、プレイステーション……懐かしいたくさんのゲームやおもちゃ、笑いと涙のエピソードが、私たちみんなが持つ普遍的な記憶を呼び起こします! 「新しい世代の『ちびまる子ちゃん』」だと評す人もいる注目作、ぜひご一読ください!!

    『岡崎に捧ぐ 1 (コミックス単行本)』(山本さほ)の感想(76レビュー) - ブクログ
    chiaki99
    chiaki99 2016/08/15
  • 『山女日記 (幻冬舎文庫)』(湊かなえ)の感想(464レビュー) - ブクログ

    作品紹介・あらすじ こんなはずでなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。拭いきれない姉への劣等感。夫から切り出された別離。いつの間にか心が離れた恋人。…真面目に、正直に、懸命に生きてきた。なのに、なぜ?誰にも言えない思いを抱え、山を登る彼女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。新しい景色が背中を押してくれる、感動の連作長篇。 あなたは『山ガール』と呼ばれたことがありますか? 国土の約75%を占めると言われる『山』。全国各地、どこに出かけても私たちが『山』を見ないことはありません。圧倒的な広さを誇る関東平野にあってさえ遠くに富士山をはじめとした山々の姿を見ることができます。 では、この国にはいったい幾つの山があるのでしょうか?「日山名総覧」という書籍によると、国内の山の総数はなんと16,667もあるのだそうです。都道府県平均で354にもなるという『山』の数。私たち日人の暮らし

    『山女日記 (幻冬舎文庫)』(湊かなえ)の感想(464レビュー) - ブクログ
  • 『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(湊かなえ)の感想(333レビュー) - ブクログ

    久々に湊かなえさんの作品読ませていただきました。今作も独特の世界観と強いメッセージ性に圧倒されました。 いつも学校帰りに寄っている図書館が文庫を取り扱っていないので、今回初めて湊さんの作品を単行で読みました。 今作は6編から成る短編集で、最後の2編(表題:ポイズンドーター・ホーリーマザー)が連作になっていました。 個人的にはやはり表題になっているというだけあり、『ポイズンドーター』と『ホーリーマザー』がお気に入りです。第1章は個人的には刺さりませんでしたが、湊さん独特の世界観である、イヤミス感が1番出ているように感じました。 以下『ポイズンドーター』、『ホーリーマザー』の感想です。 子供から見た親と、親の心・意というものが違うのは当たり前です。しかし、子供が「子供」であるうちは中々お互いの考えの差異に気付かず、拗れてしまうもの。作中で弓香の友人の理穂も触れていましたが、やはり「母親

    『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(湊かなえ)の感想(333レビュー) - ブクログ
    chiaki99
    chiaki99 2016/05/18
    @chiaki99 【新刊お知らせ】湊 かなえ『ポイズンドーター・ホーリーマザー』
  • 『Live Simply: シンプルに生きるための162のコトバ』(本田直之)の感想(13レビュー) - ブクログ

    ・縛られない生き方をするには会社選びが重要 (毎日出勤する必要がなく、時間の制約がなく自由で、どこでも働けて副業もOK) ・自分探しより、どうしたらもっと人生を楽しめるかを考えるほうがよっぽどいい ・自分が面白い、やりがいがあると思う仕事をして、いろいろなスキルが身についたときに、気づいたら好きなことが仕事になっていた、というのが正しい形 ・常識=他人が都合よく作ったルール ・始めるための「動機付け」を自分の内部から、続けるための「強制力」を外部から持ってきて、両者を組み合わせる ・人生には何かに焦点を合わせて、徹底的に頑張る時期が必要だ ・「会社で働くとは投資である」という認識を持つべきだ」 (お金を払ってでも働きたい会社で働くこと。給料ではなく、自分がどれだけ力をつけられるか) ・どこの場所に住むのかは、どんな人生を送りたいのかとイコールだ (住む場所を決めるときは、仕事よりもどんな生

    『Live Simply: シンプルに生きるための162のコトバ』(本田直之)の感想(13レビュー) - ブクログ
    chiaki99
    chiaki99 2016/03/14
    【読了】『Live Simply シンプルに生きるための162のコトバ』本田直之 ☆4 読み終わりなう。
  • 『高校入試 (角川文庫)』(湊かなえ)の感想(489レビュー) - ブクログ

    『では、これから問題用紙と解答用紙を配ります。こちらが始めと言うまで、絶対に触らないように。印刷ミス等、質問のある人は黙って挙手をしてください』 『教室の時計の針が九時ちょうどを指してチャイムが鳴った』 『「始め!」水野先生の号令と同時に、受験生たちは一斉に問題用紙をめくり、鉛筆を手に取った』 このレビューを読んでくださっている方の中で入学試験を経験したことがないという方はいないと思います。長く辛かった受験勉強の成果が試されるその場。周囲にいる人間全員がライバルというその場。そして、その後の数十分が自身の人生を大きく変えるかもしれないその場。そんな受験生にとっての大舞台。入学試験。仕事にミスが許されないのはどんな仕事でも同じこと。でも、ミスは起こる。間違いは起こるという現実がある。それは入学試験という受験生にとっての大舞台でも同じこと。なぜなら、それを仕切るのは結局のところ人間だからと

    『高校入試 (角川文庫)』(湊かなえ)の感想(489レビュー) - ブクログ
    chiaki99
    chiaki99 2016/03/10
    @chiaki99 【新刊お知らせ】湊 かなえ『高校入試 (角川文庫)』