タグ

ブックマーク / seseragi-mentalclinic.com (8)

  • 気分障害とはどのような疾患なのか

    気分障害(Mood Disorders)は、主に気分に異常を来たす疾患の総称です。 気分が異常に低下する「うつ病」や、気分の上昇と低下を繰り返す「双極性障害」などが代表的な疾患になりますが、近年では「気分障害」という用語は段々と使われなくなりつつあります。 その理由の1つとして、医学の発展とともに気分障害に属する各疾患はそれぞれ異なる原因で発症しているのではないかという事が分かってきたためです。原因が異なる疾患を「同じ種類」として扱うのは不自然であり、そのためにこの「気分障害」というまとめ方は近年ではあまり使われなくなってきているのです。 ただし、一部の診断基準などではまだ「気分障害」という分類をしているため、この用語が使われる機会がないわけではありません。 ここでは気分障害という疾患について、どのような疾患が含まれていて、それぞれどのような原因でどのような治療法があるのかを説明していきま

    気分障害とはどのような疾患なのか
  • 仕事を辞めたいという方に実践して欲しい6つの工夫

    「もう仕事を辞めたいです」 「仕事をこれ以上続けられる自信がありません」 精神科を訪れる患者さんからこのような言葉が発される事は珍しい事ではありません。「仕事」は、こころが疲弊してしまう原因として大きな割合を占めています。 最近では職場のストレスチェックが義務化されたことにより、ストレスチェックに引っかかった方が精神科に訪れることも増えてきました。ここでも「もう仕事を辞めたい」という悩みを打ち明けられることが多くあります。 ある程度のストレスは、仕事である以上は仕方のない事でしょう。しかしいくら仕事といえど、あまりに強いストレスを受け続けてしまうようであればこれは問題です。自分の限界以上のストレスを受け続けているのであれば、「もう無理だ」「仕事を辞めるしかない」という気持ちになってしまうのも当然でしょう。 どうしても仕事のストレスに耐えられない時は、確かに辞めるのも1つの方法ではあります。

    仕事を辞めたいという方に実践して欲しい6つの工夫
  • ストレスで頭痛が生じる理由とその治し方

    私たちは毎日ストレスを受けて生きています。 「ストレス」というと悪者のようなイメージを受けますが、適度なストレスであれば心身に大きな害を来たす事はありません。適度なストレスを受けると身体が緊張状態になるため、集中力や作業能率を上げることが出来ます。いざという時に力を発揮するためにも、適度なストレスというのは必要なものでもあります。 一方で過剰なストレスを受け続けてしまうと、ストレスは心身を徐々に害を与え始めてしまいます。ストレスは身体、そしてこころとあらゆる部位に様々な症状を引き起こします。 ストレスで生じることが多い症状の1つとして「頭痛」が挙げられます。「ストレスで頭が痛くなる」という経験をした事がある方は多いと思います。 今日はストレスで頭痛がなぜ生じるのか、そしてストレスで生じた頭痛はどのように治していけばいいのかについて紹介します。 1.ストレスで頭痛が生じるのは何故か ストレス

    ストレスで頭痛が生じる理由とその治し方
  • ストレス耐性を上げるために知っておきたいストレスの4つの性質

    全ての人にとってストレスは避けられないものです。特に仕事などの責任が発生する状況では、ストレスは必ずと言って良いほど生じます。 もちろんストレスはいつでも悪者だというわけではありません。適度なストレスは、私たちの生活にメリハリを与えてくれます。適度なストレスがあったことで集中力や作業スピードが高まったなど、良い効果が得られることもあります。 一方で強いストレスや長期間続くストレスは、私たちの心身を傷付ける害となります。 ストレスで身体やこころを壊さないためにはストレスの性質を知っておくことが大切です。「ストレス耐性」という言葉がありますが、実はストレスに耐える力は皆大して差はありません。しかしストレスの性質を知っている人は、ストレスを上手に対処する力に優れるため、ストレスに押し潰されにくくなります。 つまりストレス耐性というのはストレスに耐える力ではなく、ストレスの性質を知っておりストレス

    ストレス耐性を上げるために知っておきたいストレスの4つの性質
  • ストレスとは何か。知って頂きたいストレスの本当の意味

    私達は普段、日常生活の中で「ストレス」という言葉を良く使います。 「最近、ストレスになることばかり・・・」 「今日の仕事はストレスだな・・・」 など、みなさんもふとつぶやくことがあるのではないでしょうか。このように「ストレス」という言葉は日常的に使われています。 しかしこの「ストレス」の正体について、あまり深く考える方は少ないのではないでしょうか。 精神科・心療内科とストレスは、切っても切り離せないほど深く関わっています。多くの精神疾患は発症の一因として「ストレス」が挙がりますし、また疾患の治療中も「ストレス」は経過を悪化させる主要な因子になります。 このようにみてみると、普段何気なく使っている「ストレス」というものについて正しく理解すれば、それはこころを健康に保つために役立つことが分かります。 今日は「ストレス」というものの正体を詳しくみてみましょう。 1.ストレスという用語が生まれた背

    ストレスとは何か。知って頂きたいストレスの本当の意味
  • 燃え尽き症候群とはどのような状態なのか

    何かを精力的に一生懸命頑張っていた人が、ある日「燃え尽きる」ようにやる気がなくなり、動けなくなってしまう。 このような状態を「燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)」と呼びます。 燃え尽き症候群は精神疾患として定義されているものではありませんが、心への無理強いを続けた結果として生じてしまうものであり、精神科的なケアが望まれる状態です。 精神科に来院する方の中には、医学的には「適応障害」「うつ状態」などという診断名になるものの、その質は「燃え尽き症候群」に該当するような方は少なくありません。 今日は燃え尽き症候群とはどのような状態なのかを紹介したいと思います。 1.燃え尽き症候群とはどのような状態か 燃え尽き症候群は、精神疾患として定義されている疾患ではなく、明確な診断基準などがあるわけではありません。 燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)という概念を初めて提唱したのは、アメリカ

    燃え尽き症候群とはどのような状態なのか
  • 軽症うつ病を決して軽く考えてはいけない理由

    うつ病は重症度によって「軽症」「中等症」「重症」と3種類に分けることが出来ます(最重症を入れて4つに分けることもあります)。 頻度としてはやはり軽症が一番多く、重症度が高くなるにつれ患者さんの数は少なくなっていくように感じます。特にクリニックなどの外来診療で診ることが多いのは、やはり軽症から中等症のうつ病が多いようです。 うつ病の難しいところは、重症度に応じてそれぞれ異なるリスクがあり、治すためのアプローチもやや異なってくるところです。そのため、必ずしも「軽症だから大丈夫」「軽症なら気合で治せる」という事にはなりません。 主に軽症うつ病において、「軽症」という言葉から「放っておいても問題ないもの」「別に治療しなくても大丈夫」「気合で治せるレベル」と理解している方がいらっしゃいますが、これは大変に危険な誤解となります。 軽症うつ病は、確かにうつ病の中では症状は軽度になりますが、「病気」です。

    軽症うつ病を決して軽く考えてはいけない理由
  • 精神科・心療内科における「休む(休養)」の本当の意味

    精神疾患は、症状を改善させるために「安静」「休むこと」が必要になります。 「うつ病の治療で大切なのは休養です」 「こころを安定させるためには休むことが何より大切です」 など、精神科医から指導されたことがある方もいらっしゃるでしょう。 こころが疲弊しすぎてしまって精神疾患が発症することは多いため、精神科治療において安静・休養な重要な治療法の一つとなります。 しかし、精神科における「休むこと」の意味を患者さんがしっかりと理解できているのかというと、必ずしもそうでないことを感じます。 「休む」という言葉の意味を知らない方はいないでしょう。そのため「休む」という治療法に対して深く説明されることは少ないものです。しかし精神科における「休む」は、身体疾患における「休む」とは少し異なります。 精神症状を改善させるための正しい休み方をしないと、せっかく休んでいるのに病気の改善が遅くなってしまうこともありま

    精神科・心療内科における「休む(休養)」の本当の意味
  • 1