女性誌の名を冠した男性向け雑誌がここ数年、相次いで出版されている。男性の価値観や生活スタイルが多様になり既存の男性誌に物足りなさを感じていた人たちに好評のようだ。出版不況の中、人気女性誌の知名度を借り、少しでも読者を獲得したいという出版社の思いもあるようだ。 「イクメンたちのオレ流子育て」「集まれ!男子パスタ塾」「30代ヘアは固めず浮かせる!」――。 こんな見出しが目次に躍るのは、10月7日発売の「メンズリー」(集英社、600円)。男性誌に多い外国人モデルの姿はなく、読者自身が家族と登場し、ボーダーシャツへのこだわりを語ったり、1000万円台で建てた家を紹介したりしている誌面が新鮮だ。 創刊27年を迎えるライフスタイル誌「リー」の増刊号として今春出版され、今回が2号目となる。「リー」の主な読者は30歳代の既婚女性。その夫たちが読める雑誌を作ろうと、編集部が企画した。 「リー読者の夫たちは『