なくせ! 第4種踏切 えちぜん鉄道三国芦原線の太郎丸1号踏切=2018年5月17日、福井県坂井市【時事通信社】 警報機も遮断機もなく、列車の接近を自分の目と耳だけで確認しなければならない「第4種踏切」。前世紀の遺物とも言えるそんな踏切が、全国に2700カ所以上も残っている。悲惨な事故が相次いでいるのに、なぜ廃止や抜本的な改良工事は進まないのだろうか。悲惨な死傷事故が相次ぎ、危険性が高いことを誰もが分かっていながら、関係者の利害調整は難航し、廃止や抜本的な改良工事は遅々として進まない。だが、「必要悪」と諦めたり、「自己責任」と放置したりしていたら、犠牲者は増える一方だ。地域の安全を確保するためには第4種踏切をなくす以外に道はないことを、このキャンペーン報道を通じて訴えていきたい。 (時事通信社編集局「なくせ!第4種踏切」取材班) 4種踏切 踏切があることを示す警標だけで、列車の接近を知らせる